あきりんの映画生活

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「アノン」 (2018年)

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2018年 ドイツ 100分
監督:アンドリュー・ニコル
出演:クライブ・オーウェン、 アマンダ・セイフライド

監視社会の近未来もの。 ★★★

すべての人間の記憶が記録・検閲されている近未来が舞台。
当然、個人がプライバシーを保てることはできず、すべてが明るみに出されている。
何も隠すことができないのだから、犯罪も起きない(はずだった)。
しかし、殺人事件が続発した。データの視覚を検索すると、あれ?消されている?

アンドリュー・ニコル監督は近未来ものが得意なのだろう。
ガタカ」や「タイム/TIME」も面白い設定だった。
その設定のなかで、どれだけの物語を作り上げることができるか。

現代ではSNSで自分のデータを全世界に向けて発信している人が多い。
あまりにも無防備なのではないかと、危惧してしまうほどに個人情報をさらけ出している人もいる。
やがてそれが突き進むと、この映画のような世界になるのかもしれない。

それはさておき。
本作では、個人の視覚がすべてデータとして記録されている。
そして刑事サル(クライブ・オーゥエン)は、接触した人のその記録を居ながらにして検索できるのだ。
このあたりは、あの「ロボコップ」で視野のなかに対象のデータが映し出される、あれであった。

この映画の眼目は、そうした個人の視覚データにハッキングして書き換えてしまう技があること。
その技を使えば、他人には知られたくない自分のデータも消せる。
それに、犯罪者であれば、犯罪証拠となる記録も消すことができるわけだ。

そんな犯人を追い詰めるためには、自分の記録を消去する技を持っている人物=「記録がない女 (ANON)」(アマンダ・セイフライド)の協力が必要だった。
犯人に偽の依頼を作り上げて接触を試みるサルとアノン。
さあ、データである視覚を上手く操作して敵を騙すことはできるのか?

アマンダ・セイフライドの三白眼のような大きな眼は、やはり魅力的だった。
あの眼で見つめられたら、失神してしまいそう(苦笑)。

その人の記録とはなにか、その人が記憶していることとはなにが違うのか。
そんなことも考えさせてくれて、面白い作品だった。