2017年 タイ 130分
監督:ナタウット・ブーンピリヤ
大胆カンニング作戦。 ★★☆
成績優秀だった私は(笑)、学生時代にカンニングしたことは一度もない。
しかし、世の中には実際にカンニングをする学生はいるのだろうなあ。
この映画も実際にあった大がかりなカンニング事件をネタにしているとのこと。
主な出演者は4人。
離婚した教師の父親に育てられたリン、そして女手ひとつで育ててもらったバンク。
この二人は家庭は貧しいのだが、頭脳明晰で特待生となるような天才。
かたや、美少女のグレースと、イケメンのパットは資産家の子弟なのだがまったくの凡才。
まともにやったら、とてもテストで合格点はとれない。
ということで、まずリンは友達のグレースを、つい消しゴムを使ったカンニングで助けてしまう。
それを知ったグレースの彼氏のパットは自分や仲間にもカンニングさせてくれと頼み込む。
1科目で1人が3000バーツ払うよ。このテストで及第しないと大変なことになってしまうんだ、頼むよ。
こうしてリンはクラス内でのカンニング請負業を始める。
どうもタイの試験はみんな4択の問題のようなのだ。
そこでリンが考えたカンニングの方法は・・・、なるほどなあ。
するとそこにリンのライバルであるバンクが絡んでくる。
話はさらに広がって、世界各国でいっせいにおこなわれる大学統一入試のカンニングとなっていく。
それはオーストラリアとタイの時差を使った大がかりな大作戦。
ここまでくると、たしかにこの映画の評に使われたように、”「オーシャンズ11」カンニング版”なのだ。
はたしてこの作戦は上手くいくのか?
はじめは垢抜けなかった主役の子は、次第に存在感が大きくなってくる。
元はファッション・モデルだったとのこと。道理で手足が長いはずだ。
この映画、アジア各国でかなりヒットしたとのこと。
たしかにスリリングな展開で、面白い作品だった。
カンニングもここまでやると、大金が動く立派な頭脳犯罪になる訳だ。