2007年 アメリカ 111分
監督:ポール・マクギガン
出演:ジョジュ・ハートネット、 ブルース・ウイリス、
ルーシー・リュー、 モーガン・フイーマン
巧みなストーリー展開で飽きさせないサスペンスもの ★★★★
空港ロビーでの殺人場面や、昔の競馬のノミ屋にまつわる一家惨殺事件が、いきなり提示される。これはどうつながっていくのだ?
NYの友人を訪ねてきたスレブン(ジョシュ・ハートネット)はいきなり人違いをされて、マフィアに拉致されてしまう。向かいの部屋のリンジー(ルーシー・リュー)と一緒に翻弄されるのだが、そこに謎の殺しや(ブルース・ウイリス)も登場して、話はさらに複雑になっていく。
ジョシュ・ハートネットは「パールハーバー」では今ひとつだなと思っていたのだが、この映画ですっかり見直した。
それに、アクション映画に出ているときには判らなかったのだが、ルーシー・リューって小柄なんだ!
(以下、ネタバレ気味)
ラストになって、フラッシュバックのようにこれまでのさまざまな事件がつながっていき、20年前の一家惨殺事件に結びつく。
この、なるほど、そうだったんだ、と思わせる展開は見事というほかない。
ルーシーまでが殺されてしまって、と思っていたのだが、最後は安らぐような甘さがあってこれもなかなかよい終わりであった。
カーラジオから流れる歌が「シャッフル」だったからなんて、洒落ているぜ。
ところで、この映画の原題は「ラッキーナンバー・セブン」ではなくて「ラッキーナンバー・スレブン」なんだよね。
同じ監督の「ホワイト・ライズ」はラブストーリーものだが、この映画が気に入った人はきっと満足できます。
最後まで緊迫したサスペンスを、ずっしりと堪能したいときに。