2008年 アメリカ 125分
監督:ジョン・ファブロー
出演:ロバート・ダウニーJr、 グィネス・バルトロー
パワード・スーツ着用の超人もの。 ★★☆
軍需産業の経営者だった主人公が、自社兵器が悪用されていることに気づき、自ら開発したパワード・スーツを着て凶悪一味に立ち向かう。
アメリカン・コミックが原作とのこと。
テロ組織に拉致された主人公が、限られた材料で最初のパワード・スーツを作り上げて脱出するという場面は、いかにもコミックらしいのだが、単純に嬉しくなってくる。
映画全体もそんな感じで、難しい理屈は何もなし。
自分の存在理由に悩むこともないし、孤独感にさいなまれることもない。
要するに主人公は単純でお気楽な性格。そこが気分転換に観る娯楽映画としては良い。
主人公の危地からの脱出劇や、理想メカを発明工夫する醍醐味や、迫力あるパワード・スーツ同士の戦いと、面白さは十分。
それに美女から片思いされているという男の夢まで付いている。羨ましいぞ、トニー。
とにかく娯楽映画のエッセンスがほどよくブレンドされていて、観ている間はとても心地よい。
とくに主人公がガレージでパワードスーツを作っていく過程が楽しい。
男の子だったらプラモデルを組み立てていくときのワクワク感の経験があると思うが、ちょうどあの感じ。
自分が満足のいくメカを作り上げていく夢をみることができる。
余計なことは何も考えたくないときに。
ただし、男の子限定の映画かもしれません。