2006年 アメリカ 101分
監督:ニール・ラビュート
出演:ニコラス・ケイジ、 エレン・バースティン
オカルトっぽい味付けのサスペンスもの。 ★☆
昔の恋人からの手紙で、行方不明になった少女を探しに警官(ニコラス・ケイジ)が孤島を訪れる。
その島は外界から完全に孤立しており、女たちが支配する閉鎖的共同体の生活があった。
なんかなあ、というのがまず第一評価。
もっとオカルトっぽいのかと思ったら、ストーリーは意外に単調であった。
物語全体の妖しげな雰囲気がもっと前面に押し出せればよかったのだろうが、そこまではいっていない。
どことなく中途半端。
1973年に作られたオリジナル版があるとのこと。
そちらは非常にエロティックなカルト的映画で、一部の間では高い評価を受けたようだ。
本作でも、原始宗教的なことからくる生け贄儀式が核になっているだろうことは、すぐに察しが付く。
そのまわりを物語がいかにおどろどろしくまわるかだが、深みがまったくない。
しかし、ニコラス・ケイジがたどるべき運命はよく計算されていたわけで、その点についてだけは納得であった。
はっきり言って、失敗作でしょう(この映画が好きな方がいたら、ごめんなさい)。
ちなみに「ウィッカーマン」とは、柳の枝で作った人型の檻のこと。
なるほど。そのままや(苦笑)。