2007年 アメリカ 103分
監督:フィリップ・G・アトウェル
出演:ジェット・リー、 ジェイソン・ステイサム、 ジョン・ローン
殺し屋とFBI捜査官の確執。 ★★
サンフランシスコの日本人やくざと中国マフィアの抗争が舞台。お互いをつぶそうとする二つの組織の間で、凄腕の殺し屋(ジェット・リー)が暗躍する。その殺し屋に親友を殺されたFBI捜査官(ジェイソン・ステイサム)が、仇を討とうとする。
徹底的にB級の雰囲気のアクション映画。
カー・チェイスもちゃんとあるし、カンフーまがいの格闘もあるし、忍者まがいも登場するし、チャンバラまである。
監督はアジアびいきなのだろう、日本人やくざの描き方も頑張っているのだが、微妙な違和感が残っていて思わず苦笑い(なんとジェイソン・ステイサムが日本語をしゃべったりする)。
やくざの事務所には、珍妙な日本語標語の垂れ幕がかかっていたりして、爆笑。
B級映画の決め手はなにかといえば、やはり人物像に深みがないこと。
リーもステイサムもとにかく動き回っているだけで、その行動にも深みがない。どんな人物なのかなんてことには全く視点が行かない。
最後近くで、TVの「筋肉番付」でおなじみだったケイン・コスギがジェット・リーと対決するのだが、ちょっと可哀想な扱い。主人公には負けてしまうのは仕方がないとしても。
最後に明らかになる殺し屋の真相は、お、頑張ったなという感じ。
一度観るだけなら退屈はしないので、時間つぶし程度に。
それにしても、ジェイソン・ステイサムって、「カオス」でも似たような役どころを演じていたなあ。