あきりんの映画生活

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「アンチャーテッド」 (2022年) 楽しい宝探しアドベンチャー

2022年 アメリカ 116分
監督:ルーベン・フライシャー
出演:トム・ホランド、 マーク・ウォルバーグ、 ソフィア・アリ
    タティ・ガブリエル、 アントニオ・バンデラス

宝探しのアドベンチャー。 ★★★

 

原作は同名のゲームらしいのだが、そんなことも知らずに鑑賞した。
雰囲気としては、「インディ・ジョーンズ」や「ハムナプトラ」、「ナショナル・トレジャー」、それに「パイレーツ・オブ・カリビアン」も混じるといったエンタメ映画だった。
深刻さがまったくないアドベンチャーもので、こういうのも楽しくて好いね。

 

冒頭からいきなり大空でのアクションといったクライマックスのような映像となり、問答無用で物語に引き込まれる。
それから物語の時間軸が遡って、主人公のネイト(トム・ホランド)がこのアドベンチャーを始めるまでとなる。
これは上手いやり方で、ああ、そのうちにあの場面になるのだな、どういう経過でああなるのだろう、思わせてくれる。

 

手先が器用な(手癖が悪いともいう 笑)バーテンダーのネイトに、トレジャーハンターのサリー(マーク・ウォールバーグ) が近づいてくる。
一緒に50億ドルの金銀財宝を探さないか、世界一周を試みたマゼランが残したお宝だぜ。
実はネイトが大好きだった兄は、そのマゼランのお宝を探しにいったまま行方不明になっていたのだ。

 

こうしてコンビとなったネイトとサリーだが、お互いに相手を出し抜こうとしたりして、油断ができない仲となっていく。
そこにサリーのトレジャーハンター仲間であるクロエ(ソフィア・アリ)も加わる。
しかし彼女は敵なのか味方なのかよく判らない女の子。
こいつにも油断はできないぞ。

 

もちろんお宝を狙う敵も登場する。
大富豪のモンカーダ(アントニオ・バンデラス)は、かってマゼランに航海資金を提供した伝説の一族の末裔。
そして彼に雇われた殺し屋のブラドッグ(タティ・ガブリエル)。
彼女の存在感がすごい。湾曲したナイフを使って、薄ら笑いを浮かべながら情け容赦なく相手の首をかっ切る。
やはり悪役はこれぐらいのどぎつさがないとね。

 

宝の隠し場所で使う二つの黄金の鍵の奪い合い。
宝の隠し場所を示した古地図。
そしてたどり着いたと思ったら、そこには次の場所を示す謎が・・・。
こうしてアドベンチャー・ゲームよろしく謎を解きながらお宝を追い求めるのだ。

 

アクション場面も楽しませてくれる。
冒頭で映されていた飛空艇から落ちかかっての空中での戦い、ついにはヘリコプターで吊り下げられた古代船での戦い。
難しいことを考える暇もなく、次から次への展開は、単純といえば単純なのだが、この映画はこれで好いのだろう。

 

エンドタイトルの途中と最後に2回、映像が入る。
それは死んだと伝えられた兄の姿だったり、新たなお宝のことだったりで、明らかに次回作に繋げようとしていたぞ。
シリーズ作としても成功するのではないだろうか。