1966年 イタリア 101分
監督:マルコ・ビカリオ
出演:フィリップ・ルロワ、 ロッサノ・ポデスタ
お洒落泥棒ものの続編。 ★★☆
今回の黄金の7人+美女は、南米の某国の革命軍の将軍を誘拐するという依頼を受ける。
国レベルの大がかりな援助を受けての一大計画なのだが、このメンバーのことだから、ついでに大量の金塊も盗み出してしまおうとする。
今回の続編も、肩の凝らない、お洒落な、それでいてどこか安っぽい作りがなんとも言えない魅力となっている。
セットはちゃちだし、誘拐計画はあくまでも奇想天外、かつ漫画的。そこが好いよお。
将軍を誘拐するには、当然のことながら美女のお色気作戦が必要となる。
で、全身レザーファッションの妖しげな美女ジョルジアの甘い誘惑が敢行される。瞳の色も7色に変わるぞ。
その計画を立てておきながら、教授はジョルジアのサービス過剰ぶりを苛々しながら見ている。
この教授、頭脳明晰なのだが、ジョルジアには全く骨抜きにされている。前作であれだけ痛い目に遭わされたのに懲りていない。
情けないというか、可愛いというか、美女に弱い男の性をさらけだしているなあ(笑)。
みごとに誘拐も成功させ、金塊も盗み出して、それなのに、またまた仲間内でもめ始める。
懲りない連中なのだが、雰囲気的には友達同士で戦争ごっこをして遊んでいるといったところ。
海岸に積み上げた金塊をお城にみたてて、撃ち合いをしている場面が、なんとも微笑ましい。
いくら撃ち合いをしても人が一人も死なないところに、このシリーズの本領がある。
クオリティとしては前作よりはやや落ちるものの、この続編もワイン片手に楽しみましょう。