あきりんの映画生活

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「セイント」 (1997年)

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1997年 アメリカ 116分
監督:フィリップ・ノイス
出演:ヴァル・キルマー、 エリザベス・シュー

変装の名人怪盗。 ★★

よくできたエンターテイメントの作品なので、つい観てしまう。
聖人の名前をかたって変装し、盗みをはたらく怪盗セイント(ヴァル・キルマー)の活躍を描いていて、もともとは人気TVドラマだったとのこと。

ロシアの政権を狙う悪人実業家が低温核融合の研究成果を悪用しようと企む。その研究をしている女性科学者にエリザベス・シュー、悪用を阻止しようとしてシューを守るのが怪盗セイントに紛したヴァル・キルマー

変装の名人という設定だから、ヴァルはさまざまな変装をして登場する。
しかし、そのメークが本人バレバレなところが面白い。
最近の映画には、えっ?と思わせるようなメークで驚かせてくれるものも多く、それはそれで楽しいのだが、この映画のようにいかにも、本人が変装していますよ、というのは微笑ましい。

「バック・トゥ・ザ・フーチャー」で主人公の恋人だったエリザベス・シューも、すっかり大人になっている。
ニコラス・ケイジと競演した「リービング・ラスベガス」での彼女が良かった。
この映画での、恋に奥手の優秀な科学者、という設定も彼女らしくて良かった。

彼女の研究である方程式を盗むためにセイントは彼女に近づくのだが、そんな彼に恋をしてしまった彼女は、欲しいならあげたのに、とあっさり言う。
シューらしい純情さがあらわれていたぞ(ま、シューが出ていたのでこの映画も観たようなところがある)。

悪役実業家の息子でこれも悪人のイリヤ役の俳優が誰かに似ているな、と思っていたのだが、ああ、そうだ、本木雅弘だった。
これは観た人はみんな納得するのではないかな。本当に似ている。

主人公たちが危うく難を逃れて地下に逃げ込んだ時に、運良くレジスタンスの一味がいて、助けてくれる。
しかも、自分たちの組織が崩壊してしまいそうなのに主人公たちを助けてくれる。何故そこまでしてくれるんだ?
これ、ちょっと話が上手すぎる。この展開部分は減点。

セイントが大活躍をして、期待通りのハッピーエンドとなり、気持ちよく見終わることが出来る映画。
007とミッション・インポッシブルを混ぜて、かなり薄めたような(笑)、といったところです。