あきりんの映画生活

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「アンノウン」 (2011年)

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2011年 アメリカ 113分
監督:ジャウマ・コレット=セラ
出演:リーアム・ニーソン、 ダイアン・クルーガー

異国の街で身元不明。 ★★★

どちらかといえば知的な役柄の人だと思っていたリーアム・ニーソンだが、「96時間」以来、すっかりアクション系俳優になってしまった。
しかし、マッチョではないので、普通のおじさんっぽいのに頑張る、というところが親しみを感じさせる。

学会発表のために妻とともにドイツを訪れた科学者のマーティン博士(リーアム・ニーソン)は空港へ鞄を置き忘れてきてしまう。ホテルへ妻を残し、タクシーで空港へと引き返す道中でマーティンは交通事故に遭遇して意識不明になってしまう。

この映画の面白さは、4日間の昏睡から覚めたマーティンを、誰もマーティンだと思ってくれない不思議な状況にある。
ホテルで心配してくれていたはずの妻は、マーティンを“知らない人”だと言う。しかも、彼女の傍らには別人の夫がいるのだ。
これはどういうことだ?

しかもマーティンを殺そうとする謎の人物まであらわれる。
異国の街で殺人者から逃げまどい、自分がどうしてこんな目にあっているのか突き止めなくてはならない。
どうすりゃいいんだ?
協力してくれるのは、事故にあったときの女性運転手(ダイアン・クルーガー)。

追跡してくる車との激しいカー・チェイス場面もある。
マーティンは歩道を爆走するわ、逆走はするわ、四輪ドリフトをするわと、滅茶苦茶に運転が巧い。
普通の科学者がこんなに運転が巧いはずはないだろうと、呆気にとられてしまう。
そうか、やはり「96時間」でならしたリーアム・パパだったんだ、と理不尽な理解をしていたのだが、おっと、どっこい、そういうカラクリがあったのか。

やがて、自分の身元を知る15年来の旧友がアメリカから来てくれた。
よかった、これで自分が本物のマーティンだと証明してもらえるぞ・・・。
ところが、あれ? あれ? どうなってるんだ?

派手なアクションだけではなく、物語もなかなか凝ったものとなっていた。
なるほど、そうだったのか!