2005年 アメリカ 91分
監督:ディーン・パリソット
出演:ジム・キャリー、 ティオ・レオーニ、 アレック・ボールドウィン
ドタバタ・コメディ。 ★★☆
ジム・キャリーの個性でみせるドタバタ・コメディだが、相方のティオ・レオーニもなかなかに頑張っていた。
ジムの独特のテンションについていけるかどうかだが、充分に面白かった。
大企業で出世したかにみえたジムだったが、会社がなんと計画倒産してしまう。出世を当て込んで庭の増築も始めたのに、路頭に迷うぞ。
さあ、一家は大変。お金が無い。
食べ放題の店ではお皿に料理を山盛りにとるわ、他人の庭のスプリンクラーで一家全員で身体を洗うわ、子供が泣き叫ぶのもかまわずに大型TVを売り払うわ、もう、大変。
挙げ句の果てに、二人はおもちゃの水鉄砲を片手にコンビニ強盗をおこなう。
はじめは夫が本当にそんなことをする度胸がないだとうと高をくくって面白がっていた妻も、次第にノッテきて二人で息のあった強盗コンビとなる。
といってもボニーとクライドになれるわけもなく、どこまでもちょっと間が抜けた強盗コンビである。
押しかけた店の店員が強そうだったのでジュースの飲み逃げだけをしたり、ATMからお金をおろしている人を脅そうとしたら知り合いだったり、強盗に入った店でおばあちゃんの荷物を運ぶ手伝いをしてしまったり。
どこか微笑ましい。
最終的には、こんな状態になったのも計画倒産した社長が悪いと、会社の資産を独り占めした社長の預金をそっくりいただこうと企む。
最後まですったもんだで楽しませてくれた。
でも、最後はあれでいいの? 復讐にしては、ちょっと甘いんじゃないかい。
ジェーン・フォンダがジェーンを演じた(同じ名前だ!)映画のリメイクとのこと。
彼女のジェーンが(ああ、ややこしい)どんなものだったか、観てみたいものです。