あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」 (2009年)

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2009年 スウェーデン 151分
監督:ダニエル・アルフレッドソン
出演:ノオミ・ラパス、 ミカエル・ニクビスト

3部作、ついに完結。 ★★★★

まず始めにご注意を。
このシリーズは「1」から順に観ないと、なにがなにやら、さっぱり判らないと思う。とにかく順に観ることをお勧め。
で、この記事も「1」「2」の物語はすでに知っているというところまでのネタバレで書いています。

   ***

「2」で瀕死の重傷を負ったリスベット(ノオミ・ラパス)は病院で生死の淵をさまよう状態。
そんな状況のなか、ザラを利用してきた秘密組織は、国を揺るがすスキャンダルを闇に葬るべく、リスベットの口封じに動き出す。

これはとにかく面白い。
リスベットの抹殺に失敗すると、今度は裁判でリスベットを人格破綻者に仕立てて精神病院へ監禁してしまおうという魂胆。
リスベットは重病の治療中。自分ではまったく動けない。さあ、どうする。

さあ、ミカエル(ダニエル・ニクビスト)が立ち上がるぞ。お前はいい奴だなあ。
敵の脅迫にも屈せずに、リスベットのために東奔西走して裁判の準備をしてくれる。
そして、舞台は法廷での全面対決となっていく。

とにかく闇の権力を背後にした検察側は、あらゆる汚い手を使ってリスベットを精神破綻者に仕立てようとする。
幼かったころのリスベットを精神病院で苛めた精神科医がまたあらわれたりして。
まったく腹が立つ奴だ。
このままじゃ、リスベットはまた精神病院に閉じ込められてしまうぞ。

そんな法廷の場に留置所から向かうリスベットの出で立ちは、おお、「1」で登場してきたときのパンク・ロック姿ではないか。
やったね! これでなくちゃ。
(この格好、裁判官の心証が悪くなるんじゃないかと、余計な心配もしてしまったが・・・)

これからの裁判劇、本当に面白い。
もう、積もり積もった鬱憤をはらすように、痛快な巻き返しがはじまる。
そうだ、そうだ、もっとやっつけてやれいっ!

このシリーズを「2」まで観て休憩してしまっている人、すぐに観るといいですよ。
全3作の私の評価は、1:★★★☆、2:★★★、3:★★★★です。

裁判での決着がついて、これで物語も終わりかと思ったら、ああ、そうか、未だあいつが残っていたんだった。
カタルシスのおまけがつきます。

それにしてもリスベットよ、あんなに頑張ってくれたミカエルにちょっと素っ気過ぎやしないか。
まあ、そこがリスベットのリスベットたる所以だけれどね。