2007年 韓国 84分
監督:イ・グァンフン
出演:チャン・ドンゴン、 キム・ヒソン
ラブ・コメディ。 ★★
こんな映画を観たくなるときだってあるさ。
なにも残るものはなくていいから、ただのんびりと映画を観て時間を過ごしたい、そんなとき。
というわけで、これを観た、お気楽な韓国ラブ・コメディ(笑)。
自信満々だったのに、それが裏目に出て恋人に振られたツンデレ女、ウネ(キム・ヒソン)。
ウネの元彼の新しい彼女は、真面目で気の優しいファヨン(チャン・ドンゴン)を振っていた。
そこで、ウネは、自分たちを振った二人に、いっしょに仕返しをしようと、ファヨンを強引に誘う。
ウネは、元彼の車を傷つけたり、二人の逢瀬の邪魔をしようとしてアパートの火災報知器を鳴らしたり、と、たわいのない嫌がらせをする。
(しかし、別れた彼女に実際にこんなことをされたら、たまらんなあ。)
善良なファヨンはそんなウネをなんとか止めようとする。
とここまで書けば容易に想像がつくように、暴走するウネをファヨンがなだめようとしている内に、振られた者同士が意気投合して、と、予定調和で物語は進む。
チャン・ドンゴンもキム・ヒソンも、この映画がデビュー作だそうだ(といっても、ほかの映画もよく知らないのだが)。
ふたりとも嫌みのない演技で、気持ちよく映画を見せてくれる。
見ている者が期待したとおりのハッピー・エンドで、めでたし、めでたし。
何も残るものはありません。はじめからそんなものを期待する映画でもありません。
時間が余ったときにどうぞ。