あきりんの映画生活

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「アザー・マン」 (2008年)

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2008年 アメリカ 87分
監督:リチャード・エア
出演:リーアム・ニーソン、 アントニオ・バンデラス、 ロモーラ・ガロイ

妻の不倫ドラマ。 ★★☆

この二人の共演なのに、なぜか日本では劇場未公開だった作品。
でも、この二人がひとりの女性をめぐって確執の争いとくれば、これは観てみるかなっ。

円満な家庭生活をおくっていたピーター(リーアム・ニーソン)とリサだが、妻が不在となってしまう(!)。
そして、残されたピーターは妻のパソコンに残されたファイルから、ミラノに住む愛人レイフ(アントニオ・バンデラス)の存在を知ってしまう。
もうママはいなくなったのだから忘れて!と叫ぶ娘(ラモーラ・ガロイ)の制止を振り切って、ピーターはレイフに近づいていく。

善良な夫のニーソンは、不倫相手をぶっ殺してやると怒り心頭にはなるのだが、ミラノに乗りこんでも、あの「96時間」のリーアム・パパのようにはならず(笑)、かなり冷静に事を運ぶ。
対するバンデラスはあいかわらず”濃い”ぞ。もう女性をくどくわくどくわ。
スペイン男の情熱ここにあり、とばかりに、正体を隠したピーターにのろけたりする。
おいおい、いいのかよ。どうなっても知らんぞ。

レイフも、リサに最後に会ったのは9か月前だ、彼女に会いたいよ、と言う。
実はリサの不在にはある事実があったのだ。
ああ、そうだったのか。だから***は***だったんだね。

好対照の主役男性2人の駆け引きで見せてはくれるのだが、思ったほどのドラマ展開にはならなかった。
2人の心理描写ももうひとつ深みに欠けていたような・・・。

それに一番のポイントは、今は画面に姿をあらわさないリサの、二人の男を同時に愛した心理の動きだと思うのだが、その描き方がどうも中途半端で上手く伝わってこなかった。
ここが敗着かな。

(以下、ネタバレ気味)

もしリサは自分の運命が異なっていれば、あのまま不倫を続けたのだろうか?
そう考えると、リサがわざと残したとしか思えない”LOVE”のファイルも、ちょっと身勝手すぎるんじゃないの?と、(男目線では)納得しきれないものがある。
私が女心を理解していないだけなんだろうか?