2003年 アメリカ 111分
監督:クラーク・ジョンソン
出演:コリン・ファース、 サミュエル・L・ジャクソン、 ミシェル・ロドリゲス、 ジェレミー・レナー
ロス市警特殊部隊の活躍。 ★★★
難しい政治戦略とか 理屈っぽい陰謀とかはまったくなし。
筋書きは単純明快。
画面の展開をなにも考えることもなく追っていけば、気持ちよく楽しめますよという映画。
S.W.A.T.というのは”特殊火器戦術部隊”の略だそうで、アメリカでは各警察やFBIにこの名称の部隊があるらしい。
この映画で活躍するのはロサンゼルス警察内のS.W.A.T.。
S.W.A.T.として優秀な腕を持つコリン・ファレルだったが、友達ジェレミー・レナーの無茶な活躍の巻き添えを食って冷や飯を食わされている。
新しいS.W.A.T.部隊を作ろうとしたサミュエル.L.ジャクソンは、そんなファレルを自分の隊の一員として迎え入れて、仲間と一緒に激しい訓練をくり返す。
同じ隊に鼻っ柱の強いミシェル・ロドリゲス姐さんが加わるのは嬉しいところ。
しかし、ロドリゲス姐さんはこんな役柄ばかりだな。
(彼女がラブ・コメをやったらどうなるんだろ?)
レナーは絶対にあとで何か悪いことをしてくるだろうと思わせる前半での退場の仕方だったが、予想通り、後半の展開ではS.W.A.T.の敵ボスとなる。
彼は、いつも意地悪なやんちゃ坊主といったイメージ。
アクション場面は結構派手で愉しませてくれる。
特に後半のレナー一味との銃撃戦やチェイス戦は、なかなかに本格的だよ。
それにしても、レナーはいつあれだけの準備をしたの?という疑問が出るのは当然。
それに、あんな悪人の口約束だけを信じてあんなことをするなんて、あまりにお人好し(?)過ぎるのでは、と思ってしまう。
でもそんな細かいことを突っこむような作品ではない。
そんな完成度の高さは求めていないのだから、単純に愉しめばいいでしょ、と怒られてしまう。
それでかまわないような作品です。