2011年 日本
監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也、 伊勢谷友介、 香川照之、 吉高由里子
大ばくち映画。 ★★☆
どうせたいしたことはないだろうと思いながら観たら、意外に面白かった前作の「カイジ」。
今度の続編はどうだろう?
伊藤カイジ(藤原竜也)は、何故か、またもや借金まみれとなっていて強制労働施設送暮らしをしている。
カイジは、そこの仲間たちからのなけなしのお金100万円あまりを委託されて2億円を稼ごうとする。そこで前作と同様に、裏カジノでの大ばくちに挑戦するというのが設定。
どこからみても漫画そのもの(笑)。
さて前作ではじゃんけんゲームや高層鉄骨わたり、それにEカードゲームと、体力ゲーム、頭脳ゲームが登場して面白かった。
今回の作品で不満だったのは、挑むゲームが巨大パチンコだけだったということ。
これでは相手が機械なので、頭脳戦がないではないか。
パチンコ玉の入り方による勝負の決め手が、***ということであくまでも機械的だった。
相手との心理戦がまったくない。
もう少し腹の読み合いみたいなものを見せて欲しかったなあ。
主役の藤原竜也は前作同様で、よくも悪くも舞台俳優らしさが出てしまっている。
前作では憎々しげだった利根川(香川照之)が、おや、今度は意外と好い奴になって登場。
へえ~・・・・?
利根川が一生懸命掘っていた床の破片を、ていねいにマス目に並べていたが、あれにはなにか意味があったのか? 判らなかったなあ。
パチンコゲームの前座のような扱いで、姫と奴隷ゲームというのが軽く出てくる。
これは頭脳戦と言えば頭脳戦。
あそこでのカイジの選択は、まあ、あんな展開だろうねえ。
この手の映画での私の評価を並べると・・・、
「カイジ」 > 「ライアーゲーム」 > 「カイジ2」 といったところかな。