2012年 アメリカ
監督:リドリー・スコット
出演:ノオミ・ラパス、 マイケル・ファスベンダー、 シャーリーズ・セロン
SFパニックもの (と言っていいのか?) ★★☆
映画の惹き文句は、「人類はどこから来たのか」、「人類の起源」、その答えを得るために宇宙を旅し未知の惑星へ旅立つ。
この文句を見れば、SF好きならだれもが心躍る。
おお、「2001年宇宙の旅」のような、まったく新しい世界を見せつけてくれるのかな?
オープニングは、時代も場所も異なる複数の古代遺跡の壁画から、共通するサインが見つかる。
壁画は、ある星を指し示しているぞ。おお、いよいよ「2001年宇宙の旅」ではないか!
考古学者のショー(ノオミ・ラパス)らは、スポンサーとなった巨大企業が造った宇宙船プロメテウス号で出発する。
随行する企業側の監査官にシャーリーズ・セロン、人間そっくりのアンドロイドにマイケル・ファスベンダー。
なんの予備知識もなしに映画館へ出かけたのだったが、途中から、あれ? あれ?
人類の祖先って・・・?
これって・・・?
口から人体に入り込み、身体の中に卵を産み付ける。・・・まったくそのままじゃん。
どうみたって、これ、「エイリアン」そのままじゃん?
ノオミ・ラパスは、どうみたってシガニー・ウィーバーじゃん?
たしかに映像はすばらしい。
鈍く光る金属質の光沢。それでいて、ぬめぬめと粘り着くような蝕感を想像させる。
固いんだか、弾力があるんだか。とにかく迫力のある不気味さ。
でもなあ、どうしても2番煎じにしか見えないなあ。
それに・・・。
あれ、エンドクレジットの前に映ったあの映像は・・・。まるでそのままじゃん・・・。
極端な言い方をすれば、「エイリアン1」を観た人は、わざわざこれを観なくてもいいかもしれません。
追記:
Wikipediaを見ていたら、この映画はもともと 「エイリアン」 の前日譚として企画されたとのこと。
なあんだ、そうだったのか。
それならそうと、「エイリアン・ジェネシス」とか「エイリアン創世記」とかのタイトルにしてくれた方がよかったのに・・・(苦笑)。