1990年 アメリカ 100分
監督:マイケル・レーマン
出演:ブルース・ウィリス、 ダニー・アイエロ、 アンディ・マクダウェル、 ジェームス・コバーン
泥棒コメディ。 ★☆
ハドソン・ホーク(ブルース・ウィリス)は盗みと金庫破りのプロ。
出所したばかりの彼が、レオナルド・ダ・ヴィンチが発明していたという錬金術の機械をめぐる騒動に巻き込まれていく。
設定からして奇想天外なコメディ・タッチであることは予想できる。
(冒頭でダ・ヴィンチが描いている「モナリザ」のモデルは、ものすごい出っ歯。ここからして映画の雰囲気を知るべし。)
しかしなあ・・・、最初から最後まで、まったく好いところのない映画だった。
コメディ部分が滑ってしまっている。寒いぞ(笑)。
盗みに入る時に、仲間 (ダニー・アイエロね) と時間を合わせるために同じ歌を歌うという脳天気ぶり。
本人たちは楽しそうに歌ったり踊ったりしているのだが、それを見せられているこちらは・・・まったく楽しくない・・・。
悪役で登場する大金持ち夫妻が、またキレているんだけれども (特にSっぽい奥さんの方) 、完全に浮いている。
かように、馬鹿馬鹿しさが中途半端だし、ちょっと下品な感じにしてみましたという部分も吹っ切れていない。
こんなのにノレル人がいるのかなあ?
後で知ったのだが、ラジー賞を取っているとのこと。
それも、最低作品賞、最低監督賞、最低脚本賞の3冠ゲット(苦笑)。
おまけに、1990年代最低作品賞にもノミネートされたそうだ。すごいね。