2012年 日本
監督:室賀厚
出演:森下悠里
生き残りゲームもの。 ★
面白くなかった映画の記事は、原則として書かないことにしているのだが、これはあまりに酷かったので書くことに・・・。
一人でも多くの人が観ないで済まされることを願いつつ(苦笑)。
タイトルを見て、あるいは惹き文句を読めば、誰だってこれは、お、「カイジ」に似たような物語だな、あるいは「ライアー・ゲーム」と同じようなおもしろさがあるかな、と思うだろう。
当然、制作者の狙いもそこにある。
しかし、内容のクオリティーは先述の2作品とは比べものにならない酷いもの。
多額の借金を背負ったヒロインが命をかけた賭に挑む、というのは全く同じ設定、というかパクリ。
借金を背負った者は9人。ゲームに負けた者は闇シンジケートで臓器売買される。
おまけにそのゲームの様子を世界に配信して、誰が生き残るかを賭けている。これも全くパクリじゃないか。
ゲームの内容も酷い。
たとえばサイコロ。出た目の大小に賭ける。心理戦なんて全くなし。ただの運試し。
たとえばポーカー。その勝負に駆け引きなんて全くなし。ただカードをめくるだけ。
そのほかにはロシアン・ルーレット。拳銃の引き金を引くときのわざとらしい出演者の悲壮感。観ていられないぞ。
ゲーム自体の面白さもなければ、参加者の駆け引きの面白さもなし。
ヒロインの演技も酷い。全く上の空。
共演者の演技も酷い。どこにもリアリティがない(設定物語が絵空事であるほど、演技がしっかりしていないと話にならない)。
ということで、レンタル店で見かけてもスルーすることをお勧めします。