あきりんの映画生活

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「エネミー・オブ・アメリカ」 (1998年)

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1998年 アメリカ 140分
監督:トニー・スコット
出演:ウィル・スミス、 ジーン・ハックマン、 ジョン・ボイド

監視社会でのサスペンス。 ★★★☆

今から15年前の映画。
時代を先取りしたかのような監視社会を描いていて、こんなことがいつの日にか、本当になるのだろうかと思わせた。

NSA国家安全保障局)の幹部(ジョン・ボイド)は、自分に都合の悪い政策をおこなおうとしていた議員を暗殺する。
たまたまその現場が映っている映像データを手にしてしまった弁護士のディーン(ウィル・スミス)は、NSAに追われることになる。

NSAは人工衛星カメラ、電話、街角の監視カメラなどを巧みに操作して狙いをつけた特定の人物を監視できる。
プライバシーも何もあったものではない。怖ろしい。
現実的には当時は未だそこまでのことは不可能だっただろうが、今はこれに近いことが可能なのではないだろうか。

途中からジーン・ハックマンが演じるフリルという人物があらわれ、ディーンを助けてくれる。
しかし、彼が何者なのか(元NSAの技術者だったらしいのだが)、今は何をしていたのか、がよくわからなかった。
しかし、さすがにハックマン。渋い。
盗聴、監視ものといえば、ハックマンのあの「カンバセーション」も思い出させるし・・・。

基本的には、巻き込まれ型の追跡劇なのだが、ハイテクを使ってのそれなので、緊張感が小気味よく続く。
テンポも軽快そのもの。

追い詰められた主人公が最後に取った策は、なるほど、上手く考えたな!と感心。
冒頭にちゃんと用意しておいたある状況を、巧みに活用している。
脚本もなかなかによく出来ていた。

グーグル・アースも登場する前の作品ですが、今見ても充分に楽しめます。