あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです(苦笑)。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。

「張り込み」 (1987年)

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1987年 アメリカ 117分
監督:ジョン・バダム
出演:リチャード・ドレイファス、  マデリーン・ストー

ドタバタ・コメディ。 ★★★

上質で楽しい映画。
映画の雰囲気は、まるでビリー・ワイルダー監督とジャック・レモンのコンビのコメディ映画を思わせる。

刑事クリス(リチャード・ドレイファス)とビルのコンビに、脱獄囚の逮捕のための張り込みの指令が下る。
脱獄囚の元恋人マリア(マデリーン・ストー)のアパートを見張れというもの。
さっそく、向かいのアパートの一室にこっそりと陣取った二人は、もうひと組の刑事と交代で、張り込みをはじめる。

この張り込み、こちらの部屋を暗くして、ひたすら双眼鏡で向かいの部屋を見張るのだから、なかなかに大変。
犯人がやってこなければ、地味な努力は何の役にも立たないわけだ。
しかし、他人の生活をのぞき見るという、ちょっと微妙な楽しみはあるわけだ。
のぞき見ている相手がとびきりの美人ということになれば、ん~、それはそれで悪くない仕事?

マリアの部屋に盗聴器を仕掛けるために、電話局員に扮装してマリアの家に行ったクリスは、彼女に一目惚れをしてしまう。
さあ、それからというもの、クリスは張り込みなんか上の空。
なんとかマリアに近づきたいと、張り込み刑事が自分の職務を忘れて暴走しはじめる。

ちょっとしたきっかけを利用して、クリスはついにマリアと深い仲にまでなってしまう。
おいおい、こっそりと見張る立場なのに、いいのかよ。
って、いいわけない。相棒のジムは、クリスの暴走が上司にばれないかとひやひやもの。
しばしばマリアの部屋を訪れる不審人物が(実はクリスなのだが)、例の脱獄犯ではないかと追跡劇がおこなわれたりもする。
どたばた、どたばた。

いかにも善人顔のリチャード・ドレイファスが、お調子者となって何やかやをやらかすのが、軽妙で楽しい。
マデリン・ストーはこの映画がデビュー作だったとのこと。
それにしては堂々としていたなあ。

さて、脱獄犯の一件は無事に片が付いてめでたし、めでたし。
すると、実はマリアを見張る立場だったクリスはどうしたらいい? マリアに何と説明したらいい?

滑稽な、それでいて善人の人情話風にもなっていく。
気持ちよく観ることのできる作品でした。