あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです(苦笑)。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。

「Love Letter」(1995年)

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1995年 日本 117分
監督:岩井俊二
出演:中山美穂、 豊川悦治、 笵文雀、 加賀まりこ

甘酸っぱい恋愛もの。 ★★★

天国からの手紙とか、天国のあなたへとか、そういった感じの恋愛ものはよく眼にする。
これもそんな感じなのかと思ったが、ちょっと違った。
天国のあなたへ手紙を書いたら、本当に返事が来てしまった、というもの。

神戸に住む渡辺博子(中山美穂)は、婚約者・藤井樹を山で失っていた。
中学時代の藤井樹の住所を知った博子は、昔の小樽の住所へ、「お元気ですか? 私は元気です」と手紙を書く。
すると、その藤井樹から、あなたはどなたですか?と返事が届く。

判らないことだらけのままで、博子と謎の藤井樹の手紙のやりとりが始まる。
そしてついに博子は小樽の町を訪ねる、藤井樹の住んでいる家を訪ねる。
その住所に住んでいたのは・・・、藤井樹と同姓同名の女性・藤井樹(中山美穂・二役)だったのだ。男・藤井樹と女・藤井樹は中学時代の同級生だったのだ。

舞台となっているのは博子が住んでいる神戸と、藤井樹が住んでいる小樽。
とくに雪に埋まった小樽の景色が美しい。
やはりしっとりとした悲恋は雪国で、弾けるようなお茶目な恋は南の島だなあ(笑)。

二役の中山美穂はこのとき25歳。
女性らしい博子と、男っぽい藤井樹をうまく演じ分けている。

それにもまして印象に残るのは、中学時代の男・藤井樹(柏原崇)と女・藤井樹(酒井美紀)の初々しい関係。
藤井君のことなんかほとんど何も覚えていません、と言っていた今の女・藤井樹だったのだが、博子に乞われるままに中学時代のことを思い出そうとする。
すると・・・。

タイトルになっているラブ・レターは、映画の最後で、ああ、という形であらわれる。
そのラブ・レターは誰が誰にあてて書いたものだったのかは、映画を観てのお楽しみ。

(以下、ネタバレ)

しかし、博子にとってはちょっと微妙なところは残るよなあ。
藤井樹が博子に一目惚れした理由というのは、やはり・・・。

この映画のヒロインは、山で藤井樹を失った博子ではなくて、彼の”ラブレター”に気づかずにいた女・藤井樹だったのだなあ。