監督:RZA
出演:RZA、 ラッセル・クロウ、 ルーシー・リュー
奇想天外なカンフー映画。 ★★★
香港映画だと思い込んでいたが、クレジットはアメリカになっていた。
しかしテイストは香港製のカンフー映画。それもハチャメチャな奇想天外付き（笑）。
19世紀の中国の無法者の闘争が絶えないある村が舞台。
その村を金塊輸送隊が通ることになり、その金塊を巡る争いが激化する。
西部劇風の設定でもあるなあ。ちゃんと宿場も出てくるし。
護衛をする振りをしてその金塊を奪おうとする銀獅子一味、その銀獅子に父を殺されたイー。
さらに女傑の女将（ルーシー・リュー）の宿屋に泊まっている謎のナイフ使い、ジャック（ラッセル・クロウ）。
争いに巻き込まれていく村の鍛冶屋（RZA）は、切り落とされた両腕に鉄製の義手を取り付ける。こりゃ強そうだぞ。
ああ、そうそう、全身が金属に変化するという無敵の敵もいた。
もう荒唐無稽な漫画のような設定が楽しい。
クエンティン・タランティーノが協力しているとのことだが、いかにも彼好みの映画になっている。
途中で登場する夫婦の殺し屋がする双飛の構えというのがまた珍妙。笑える。
まるで中国雑伎団の組み体操のような構え。
そんなのすぐにやられてしまうだろうに、と思えるほどに珍妙。笑える。
しかし、イーが着ている武器が仕込んである戦闘服はなかなかに格好良かった。
ルーシー・リューがおとなしいなと思っていたら、終盤になって本性を現した。
やはり彼女はこういう役だよねえ。
ポスターになっているのは、彼女が使う武器の仕込んである扇子。
95分という長さも手頃で、何を考える必要もなく楽しめる。
こういう映画って、ツッコんではいけないのですよ（笑）。
