2014年 アメリカ 124分
監督:ロブ・マーシャル
出演:エミリー・ブラント、 メリル・ストリープ、 ジェームズ・コーデン、
アナ・ケンドリックス、 クリス・パイン
ディズニー版の新編おとぎ話。 ★★
さて、「魔法にかけられて」で予習が済んだところで、今度は公開中のディズニー映画を。
この映画、よく知られている童話の主人公たちを一同に集めて新しい展開の物語を作った、というのが売り文句。
取りあげられたのは、赤ずきんちゃん、シンデレラ、ラプンツェル、ジャックと豆の木。
さて、どんなコラボレーションになっている?
観始めて、誤算だったのは、基本的にこれがミュージカルだということを知らなかったこと。
ありゃあ、しまった。私はミュージカルは苦手だったんだ・・・。
でも、二つの物語が一つの歌でつながっていくところなどは、結構良くできている。なるほど。
物語のつなぎ手として、魔女に呪いをかけられて赤ちゃんが作れないパン屋の夫婦が登場する。
呪いを解くために、その夫婦が森の中で赤、白、黄、金色の4つのアイテムを集めようとする。
そのそれぞれのアイテムの持ち主が、4つの物語の登場人物というわけだ。
(子どもが欲しいからといって、パン屋さんの夫婦が川へ洗濯に行って桃を拾おうとするのではありません 笑)
森というのは怖ろしいところ。非日常的なところなのだろう。
それにしても、出演者がみんな歌が上手いのには感心した。
メリル・ストリープは「マンマ・ミーア」で実証済みだったわけだが、なんとエミリー・ブラントまで上手い。たいしたものだな。
かってのミュージカル映画では、オードリー・ヘップバーンにしてもカトリーヌ・ドヌーヴにしても、本人は口パクだった。
「サウンド・オブ・ミュージック」で、出演者本人のジュリー・アンドリュースがが歌っているというので驚いたものだった。
今はみんな本人が歌っているのだから、すごい。
コスプレ・メイク中毒(?)のジョニー・ディップが狼役で登場。
月にむかってウォーンと吠えるところはさすがの絵柄だったが、花を添えたという程度の出番に終わっていた。
こういったコラボの面白さは、よく知ったお話がどれだけ新鮮に作り替えられているか、である。
それぞれの登場人物が出会ったり、交差したりするところはなかなかに面白かった。
しかし、いかんせん、それだけに終わっている感が否めなかった。残念。
ということで、正直なところを言うと、後半は眠気と戦いながら観ていた。
映画自体は頑張って作ってあるので、それは入りこめなかった私が悪いのですよ(苦笑)。