2015年 日本 110分
監督:堤幸彦
出演:前田敦子、 松田翔太、 木村文乃
二度観る? ★★☆
乾くるみの同名小説の映画化。
あの、最後の一文で、そこまで読んできた者をあっと言わせると評判になった小説が「イニシエーション・ラブ」。
あの叙述トリックをどんな風に映像化した?
物語はさえない静岡の大学生、鈴木(愛称たっくん)が、可愛いマユと知り合い、恋に落ちるところから始まる。
大学を卒業したたっくんは東京へ転勤となり、マユとは遠距離恋愛となってしまう。
そのうちにたっくんは東京での同僚、石丸さんと恋愛関係になってしまう。
おいおい、二股かよ・・・!!!
作品は1980年代後半が舞台。
懐かしい歌がいくつも流れ、あの時代のガジェットも次々に登場する。
カセット・テープ、テレフォン・カード、・・・、
TVドラマ「男女七人夏物語」が話題になり、その主題歌も流れる。懐かしい。
要となる「ルビーの指輪」も流れる。懐かしい。
この映画、普通の若者の恋愛を追っていくだけ。
とにかく眼目は最後の5分。そこへ向かって積み重ねられた物語の映画。
もちろん私は原作小説を読んでいたので、トリックの内容は知っていた。
あのトリックをどう映像で表したのかに興味を惹かれてみたわけだが、なるほどと思った。
そうきたのだったか!
映画の冒頭にトリックを他の人には話さないでくださいとのテロップが出る。
で、この記事も注意して書いた。
(でも、観た人にはわかる部分をまぎれ込ませました 笑)
小説を読んでいない人は充分に楽しめると思います。
小説を読んでしまっている人は、それなりに、でしょうか(苦笑)