監督:リドリー・スコット
出演:クリスチャン・ベイル、 ジョエル・エドガートン
旧約聖書の物語。 ★★
旧約聖書はほとんど読んだことがない。
それでも、以前にセシル・B・デミル監督の「十戒」を観たことがあるので、モーゼについてはある程度のことは知っていた。
栄華を誇る古代エジプト王国。
王女に拾われてきたモーゼ(クリスチャン・ベイル)は、国王の息子ラムセス(ジョエル・エドガートン)と兄弟同然に育てられた。
しかし、ある日、彼がヘブライ人であったことが判る。
エジプトではヘブライ人は奴隷階級だったのだ。彼は荒れ地に追放されてしまう。
やがてモーゼは神の啓示を受けてエジプトに戻り、奴隷であるヘブライ人を助け出そうとする。
いろいろな天変地異もエジプトに起こる。
大量の生き物が襲いかかってきたり、大勢の子供たちが原因不明のままに一晩で死んでしまったり。
まったく宗教に疎いので、基本的なことが判っていないで観ているのだが・・・。
いったい、モーゼに働きかけた神様って何者?
神様って、誰にとっての神様? エジプト人にとっては悪魔?
(もしクリスチャンで気を悪くする人がいたらご免なさい)。
ベン・キングズレーが出番は少ないものの、さすがの存在感だった。
それに引き替え、シガーニー・ウィーヴァーがどこに出ていたのか、気付かなかった(汗)。
結論から言ってしまうと、あの「十戒」を観ていれば、この映画をあらためてみる必要はあまりないように思った。
神から啓示を受けたモーゼの使命感、苦悩、そんなものの描かれ方が希薄であった。
淡々と物語が描かれており、それほどの深みが感じられなかった。
見所は、壮大なスケールの海が割れる場面、ぐらい(汗)。
人間ドラマ、あるいは宗教ドラマを期待せずに、一大スペクタクル映画を観るつもり、が正解かな・・・(苦笑)。