あきりんの映画生活

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「ギリシャに消えた嘘」 (2014年)

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2014年 アメリカ 96分
監督:ホセイン・アミニ
出演:ヴィg-・モーテンセン、 キルステン・ダンスト、 オスカー・アイザック

異国での三角関係? ★★

タイトルからすると、地中海を舞台にしたサスペンスものかと期待してしまう。
・・・違った! 愛憎ものだった。

上品な初老のアメリカ人紳士チェスター(ヴィゴ・モーテンセン)と、若いその妻コレットキルスティン・ダンスト)。
それに目を付けた小ずるい現地ガイドの若者ライダル(オスカー・アイザック)。
この3人の、不慮の殺人事件を絡めた愛憎劇。

実はチェスターは投資詐欺師。奪った大金を抱えて逃走中の身だった。
で、追ってきた探偵をものの弾みで殺してしまう。これは困った。
で、現地の言葉が話せて土地勘もあるライダルに、偽造パスポートの入手を頼み、逃亡を助けてもらう。

こうして3人の奇妙な逃亡劇が始まる。
ライダルは2人を助けてくれるのだが、その狙いが単にお金目当てなのか、それとも若い人妻に魅せられてなのか、よくわからない。さあ、どうなる?

ヴィゴ・モーテンセンがめちゃくちゃお洒落。
いつも白っぽいジャケットに帽子。斜めにタバコをくわえ、やけ酒にウィスキーをあおる。
これが地中海の風景に溶けこんで、いうことなし。

一方の若妻役のキルステン・ダンスト
実は、申し訳ないのだが、あまり好みではない(汗)。
端から見たら不釣り合いな夫婦という設定で、初老の夫の若い妻に対する猜疑心がこのドラマの根底にはあるはず。
しかし、ダンストがあまり若々しく見えないので、そのあたりの施得力が薄かった。

途中では、あれ、あれ!?という展開にもなって、これから先、どうするの?と思わず心配になってしまった。
あそこでああしてしまったのは、脚本としては失敗だったのではないかなあ。
結局、物語も尻すぼみ感がぬぐえなかった。

異国の地での危うい夫婦愛を描いた作品としては、ベルナルド・ベルトリッチ監督の「シェルタリング・スカイ」があった。
内容的にはあちらの方が上だった。