2015年 アメリカ 136分
監督:J.J.エイブラムス
出演:デイジー・リドリー、 アダム・ドライバー、 ジョン・ボイエガ
ハリソン・フォード、 キャリー・フィッシャー
スターウォーズ・エピソード7。 ★★★★☆
まさかスターウォーズの残り3作が実際に作られるとは思っていなかった。
エピソード7が作られるという噂を聞いたときは、本当か?とおもってしまった。
本当だった。嬉しい。
実は、新3作(エピソード1、2、3)は、もうひとつ入り込みにくかった。
たしかに旧3作(エピソード4、5、6)に比べると映像は格段の迫力だったのだが、物語は人間関係をややこしくしてしまってこじつけ感があった。
まあ、先に作ってしまっていたエピソード4につなげなければならなかったから、脚本は大変だったとは思うのだが。
それに比べると、このエピソード7はどこか懐かしい雰囲気で、とても親しみやすかった。
というよりも、これ、旧3作そのままじゃん!
辺境の星に貧しく生活していた主人公レイが、実はフォースの持ち主だったところもルークの設定と一緒。
ロボットに託された秘密文書の奪い合いという設定も一緒。
古い宇宙船が動き出したとき、あれ、これはファルコン号じゃないか、似た形の宇宙船にしたんだなあ、と思っていたら、本当にファルコン号だった。びっくり。
これが本当にファルコン号だとすれば、ハン・ソロも出てくるし、チューバッカも出てくるわけだ。
嬉しいなあ。
こういったところがあまりにも旧3作の焼き直しすぎる、と批判する意見があることもよく判る。
でも、私はオマージュに溢れていると好意的に解釈してしまうぞ(笑)。
新しいヒロインのレイ(デイジー・リドリー)は存在感があってよかった。
それにひきかえ、カイロ・レン(アダム・ドライバー)はあっさりとマスクを取って素顔をさらしてしまったせいか、もうひとつ凄みに欠けていた。
ダースベイダーのような不気味さが、もっとほしかったのだがなあ。
新しく登場したBB-8は旧作のR2D2だな、C-POは出てこないのだな、と思いながら観ていた。
大体が、C-3POは、あのジャージャー・ピンクスと並んでこのシリーズではウザイ奴の双璧だったからなあ。
と思っていたら、後半で出てきてしまったよ(汗)。
レイにライト・セイバーを渡してくれるあのおばあさんの目は、ヨーダのそれと一緒だった。
Xウィングも登場するし、敵基地の通路に入り込んで破壊に向かう場面も、デス・スターの破壊と一緒だった。
そして、最後の場面、フードを取って振り返った人物、判ってはいたけれども、ああ、ルークだ、と感慨もひとしお。
ルークは、まるで旧作で言えばオビ・ワンの立ち位置か。
(以下、ネタバレあり)
カイロ・レンがハン・ソロとレイア姫の間に生まれた子だとすると、ルークとは叔父・甥の関係になるのだな。
てことは、誰とも血縁関係のないレイはどうしてフォースを持っている?
レイアとか、レンとか、レイとか、名前を紛らわしくしているのは何故? なにか意味があるのだろうか?
ということで、旧3作からのファンとしては親しみやすい世界設定で、とても満足できるものだった
サイモン・ベックとダニエル・クレイグがノー・クレジットで出ていたって? どこに?