2014年 アメリカ 92分
監督:ローワン・ジョフィ
出演:ニコール・キッドマン、 コリン・ファース
記憶障害の私は・・・? ★★
はじめにお断りなのだが、私の評価は低いものだった。
ニコール・キッドマンとコリン・ファースの顔合わせで、それでも低評価!う~ん。
原作は「わたしが眠りにつく前に」で、映画の原題もそうなっている。
クリスティーン(ニコール・キッドマン)は1日しか記憶が持たないという記憶障害になっていた。
せっかくいろいろなことを覚えても次の日の朝になればすべて忘れている。
40歳のクリスティーンの記憶は20歳代のままで止まっている。それからあとの日々の記憶はない。
これは辛いよなあ。
夫のベン(コリン・ファース)の説明によれば、クリスティーンの記憶障害は事故の後遺症とのこと。
彼は毎日毎日、彼女に同じ説明を繰り返し、なんとか一緒に暮らしている。
彼の方も辛いよなあ。
同じような設定の映画に、ドリュー・バリモアの「50回目のファースト・キス」があった。
こちらのヒロインも1日経つと記憶がなくなってしまうのだが、内容は明るいラブ・コメディだった。
舞台もハワイで、きれいな海と爽やかな風が吹いている映画だった。
さて、こちらは・・・。
クリスティーンに電話をしてくる医者がいた。
彼によれば、夫には内緒で彼女の治療をしているという。
そして失う記憶の代わりに、クリスティーンは自撮りした動画を毎日記録しているという。
えっ? そんなものがあったのか。
医者によれば、クリスティーンの記憶障害の原因は暴行された際の頭部打撲だという。
あれ、夫の説明と違うぞ。
しかも彼女には子供もいたようなのだ。
あれ、夫はそんなことを教えてはくれなかったぞ。
クリスティーンは記憶がないのだから、誰が言っていることが正しいのかも判らない。
誰が味方なのだ? 私を騙しているのは誰なのだ?
そして、私は何を騙されている?
とこうくれば、かなり面白そうに思える設定だし、展開。
しかし、駄目だったなあ。
キモとなる謎が浅すぎる。
犯人は映画の途中で見当が付いてしまうし、犯人の動機も、何、それ?といったようなもの。
おまけに最後のシメは、そんなことを今さら、といったもの。
二大俳優の顔合わせなのに、ああ、なんとももったいない。
あまりにもったいなかったので、愚痴った内容の感想をつい書いてしまいました。