2013年 日本 110分
監督:熊坂出
出演:桜庭ななみ、 大賀
人狼ゲームのリアル版。 ★★☆
カードゲームの「人狼ゲーム」は面白い。
しかし、人の好い(単純な)私は、人狼のときも村人のときもたいていすぐに見やぶられてしまう。
どうしてなのかなあ?
それはさておき。
この映画は、そのゲームのリアル実写版。
訳もわからずに誘拐拉致されてきた10人の高校生たちは、ある屋敷に閉じ込められ、ゲームを実際におこなうように指示される。
すなわち、各自には役割カードが配られている。
人狼2人はお互いに誰が人狼なのかを教えられている。
毎晩10時に多数決で”人狼”を選び、その人狼を実際に殺す。
夜中に、今度は人狼が村人の誰かをひとり殺す。
こうして1日に2人が死んでいく。これらの殺しをおこなわなかった場合は全員が殺される。
基本的なルールはこれだけ。
誰が人狼なのか、実際の人狼以外は知らない。
人狼は村人の誰を人狼と思わせるかが策略となる。
人狼を探す村人たちは、人狼同士がどうやって助け合っているか、などをヒントに推理する。これに加えて村人の中には予言者が一人いたりして、さらにゲームを面白くしてくれる。
さて映画。
理不尽な状況に、当然のことながら動揺したり、自棄になったりするのだが、殺されてはかなわないから、主人公たちは否が応でもゲーム・リアル版をせざるを得ない。
ゲームの面白さが映画に反映されていたかというと、これはかなり楽しめた。
ヒロインの行動や感情表現には首をかしげる部分も多々あったが、まあ、この映画はその点のリアリティを求めるものではないだろう。
最後のオチも、なるほど、というものだった。
「カイジ」や「ライアーゲーム」が好きだった人、あるいはカードゲーム「人狼ゲーム」が好きな人にはお勧めです。
逆に言えば、それ以外の人には面白くない映画です(苦笑)。
驚いたことに、このシリーズは第5作まで作られている。
ということは、それなりにヒットしているということか。