2015年 韓国 115分
監督:キム・ポンジュ
出演:ソン・ヒョンジュ、 オム・ジウォン
過去からの電話。 ★★★☆
時空が交差するサスペンスもの。
この手のタイム・スリップものは好きなのだが、今作はこれまでにあったものとは少し設定が変わっていて楽しめた。
弁護士のドンホ(ソン・ヒュンジョン)は、妻ヨンス(オム・ジウォン)を自宅で何者かに殺害されてしまう。
犯人がわからないままに1年が経ったある日、ドンホのスマホに電話がかかってくる。
発信人は殺された妻だった。
えっ? 誰かのいたずらか?
電話をかけてきた妻は、1年前の殺される直前の妻だった。
このあと帰宅すると、そこには殺人犯がいて、妻は殺されてしまうのだ。
家に帰ってはいけない、ドンホは必死に1年前の時空にいる妻に告げる。
ドンホは妻を救うことができるのか? それとも・・・。
過去を変えれば、現在も変わる。
妻を助けることはできたのか?(副題に注意!) そして現在はどうなった?
(以下、ネタバレ)
一度は電話で指示をして妻を逃がしたのだが、別の方法で妻はやはり殺されてしまう。
そして犯人の策略で、ドンホに妻殺しの嫌疑がかけられてしまう。
過去を変えたために、現代のドンホは警察に追われる身になってしまった。
この映画は時間軸が錯綜する。
まだ生きている妻の時間軸もあって、そこでは犯人がやはり妻を殺そうとする。
そして今の時間軸では、犯人は証拠を消そうとしてドンスを殺そうとしている。
過去の妻も現在のドンスも絶対絶命。どうなる?
ここからの急転直下には感心した。なるほど、そうもってきたか!
過去と通信ができてしまって、それを利用して過去の悲劇を食い止める作品には、あの名作「オーロラの彼方から」があった。
この映画でも、1年前の妻が隠した証拠品は、その場所を現在のドンスが探すとちゃんとあったりする。
物語の性格上、あまり詳しく書くことはできませんが、タイム・スリップものが好きな人だったら、楽しく観ることができます。
お勧めです。韓国映画、やるなあ。