監督:アレックス・ガーランド
出演:アリシア・ビカンダー、 ドーナル・グリーゾン、 オスカー・アイザック、 ソノヤ・ミズノ
AI美女ロボットへの恋？ ★★☆
ポスターのアリシア・ビカンダーのロボット姿のセクシーさに惹かれて鑑賞（こらこら）。
顔面だけが人様で頭後部が人工的であるところとか、上半身が体型を浮きたたせたフォルムで腹部はスケルトンであるとか。
部分的になっていることによって、人様の部分がかえって艶めかしく見える。
検索エンジンの大会社のプログラマーであるケイレブ（ドーナル・グリーソン）は、ひょんなことから社長ネイサンの山荘に１週間招待される。
その孤立したような山荘で、ネイサンは人工知能の研究・開発をしていたのだった。
そこでケイレブ美しいAIロボットのエヴァ（アリシア・ビカンダー）に出会う。
AIは自己学習機能によってプログラミングされた以上の能力を発揮するところがミソ。
そんなAIが人間にとってどのような存在になり得るか、AIが現実的になった世界はどんな風になるか、などを取りあげた映画はこれまでにも少なくない。
その題名とおりの「AI」という傑作もあった。
この映画は、そんな意味ではそれほど目新しいテーマを取りあげているわけではなかった。
舞台も社会から孤立した山荘だけ。
登場人物（？）も4人だけ。これ、ものすごく低予算映画？（苦笑）
それだったら脚本勝負になるよなあ。
エヴァのほかにもう一体、和風ロボットのキョウコがいた。
ソノヤ・ミズノという日系の人が演じていたが、なかなかに存在感のある体当たりの役どころだった。
調べてみると「ラ・ラ・ランド」にも出ているようだった。
さて、エヴァに惹かれたケイレブはどうする？
そのエヴァはネイサンのプログラミングの意図を越えて、何かをしようとしている？
ネイサンは監視カメラによって山荘内のあらゆる事を監視しているのだが、停電のときはその監視が途絶える。
エヴァはその停電を意図的に起こしていたのだ。
彼女は何を企んでいる？
（以下、ネタバレ）
だいたいがこのネイサンも、おかしな、ちょっと異常な人物。
実はエヴァばかりではなく、これまでにも美女ロボットを次々作っては破壊していたのだ。
ネイサンのこの執拗な行為は、まるで気に入ったラブドールを作り上げようとしているよう。
人間相手の色恋では満たされない偏った性格の人物なのではないだろうか。
それはさておき。
最後近く、アリシア・ヴィカンダーも体当たり演技を見せてくれる。
しかし残念なことに、ロボット姿のときの方がはるかにセクシーに感じられてしまった（涙）。
隠してるものがある方がセクシーって･･･（意外なことに、彼女は＊＊だったのだ 苦笑）。
（ちょっとしたツッコミ）
ＳＧＦ作家のアイザック･アシモフが提唱した有名なロボット三原則のひとつに「人間に危害を加えてはならない」というのがあった。
この映画ではそれは無視されている。
ネイサンはAIロボットを作るときに、このプログラミングを怠った？（苦笑）
AIロボットをはじめとして、ビジュアルは結構頑張っていたのだが、映画全体の出来としては普通を越えるもではなかったなあ（汗）。
