あきりんの映画生活

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「ロックアウト」 (2012年)

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2012年 フランス 95分
監督:セイント&マザース
出演:ガイ・ピアース、 マギー・グレイス

SFアクション。 ★★

制作はリュック・ベッソン。で、近未来SFアクションとくれば、なんとなく全体の出来の予想はつくというもの。
で、それ以上でも、それ以下でもなかった、という作品。

脱獄不可能とされている宇宙監獄。
そこへ人道的見地からの視察に訪れていた大統領娘(マギー・グレイス)が拉致されてしまう。
そして500人の極悪囚人が宇宙監獄を占拠してしまう。
娘を救えっ! と、元CIAエージェント(ガイ・ピアース)が送り込まれる。

とこうくれば、思いだすのは、そう、ジョン・カーペンター監督「NY1997」。
それに、ただ一人で閉ざされた施設内で大勢の敵を相手に奮闘する世界一不運な刑事の影もちらつく(苦笑)。
そう、これはどこかで、いつか観たような、そんな既視感一杯のB級映画(笑)。

本筋となる”宇宙アクション”の前振りに、地上での秘密データの奪い合いがある。
ここはかなり好い出来。
そして、宇宙アクションが終わったあとに、その秘密データの顛末が語られる。
ここもかなり好い。
ということで、メインの部分よりも、おまけのような始めと終わりの部分の方がずっと面白かった(汗)。

ジョーク連発のガイ・ピアースはかなり頑張っていた。
それに引きかえ、ヒロインはまったく華がなかった。残念。

それにしても、ときどき見かけるアメリカ大統領の家族愛。
全国民を犠牲にしても自分の家族を助けようとする。あれ、公人として正しい在り方?
この映画でも、もしあれが自分の娘でなかったら、容赦なく宇宙監獄にミサイル攻撃をしていたんではないかい?

ま、あまり期待してはいけません。
時間が余って、何も考えたくなくて、気楽に1時間半を過ごそうか、そんなときの映画です。