2012年 イギリス 94分
監督:ポール・アンドリュース
出演:テレンス・スタンプ、 ヴァネッサ・レッドグルーヴ、 ジェマ・アータートーン
老人コーラス・グループの物語。 ★★☆
頑固老人のアーサー(テレンス・スタンプ)は口数も少なく不機嫌そうだが、妻のマリオン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)を心から愛していた。
しかし、マリオンは持病を抱えていた。
そんなマリオンの楽しみは、地域の老人たちのコーラスグループで、皆と一緒に歌を歌うことだった。
原題は「マリオンへの歌」。
マリオンが楽しみにしているからと、コーラスの練習場へ送り迎えをしているアーサー。
本当は優しい。
でも、コーラスの指導をしているエリザベス(ジェマ・アータート-ン)に、一緒に歌ったら、と誘われてもそっぽを向いている。
小憎たらしい爺だな(苦笑)。
コーラス大会の予選でも勝ち抜き、老人コーラス・グループは大会に出場することになる。
しかし、癌が再発していたマリオンは亡くなってしまう。
あれ、物語はどうなるんだ?
マリオン役のバネッサ・レッドグーブは前半だけの出演だったが、さすがに名優。
そして不機嫌強面爺のテレンス・スタンプが好い味を出していた。
物語は、マリオンを思うアーサーがコーラス・グループに入ることでつづいていく(そりゃあ、そうだろうなあ)。
そして、そのコーラス大会での不本意な扱いにアーサーが立ち向かっていく。
頑固爺の面目躍如である。
おおよそは想像していたとおりの進行となります(苦笑)。
でもイギリス映画らしい落ち着いた雰囲気の映画でした。
当たり前のことですが、老人には老人の考えなければならない人生がある、という感じでした。