2017年 アメリカ 113分
監督:エドガー・ライト
出演:アンセル・エルゴート、 リリー・ジェームズ、 ケビン・スペイシー、 ジェイミー・フォックス
ドライブ・テクニック・サスペンス・アクション。 ★★★
タイトルのベイビー・ドライバーって、単純に主役のアンセル・エルゴートが童顔だからということで好いのかな?
それはさておき、ベイビーは心が優しいすご腕逃がし屋ドライバー。
幼い頃の事故の後遺症から起こる烈しい耳鳴りを抑えるために、常にiPodで音楽を聴いている。
オープニングから神業のようなドライブ・テクニックを見せてくれる(このときに使用した車は、スバルだった。イェイッ!)。
流れる音楽に合わせるかのように急カーブをまがり、対向車を避けて、追っ手から逃れる。
ベビー・フェイスだと言って馬鹿にするんじゃないぜ。このテクを見てくれ。
すご腕ドライブ・テクニックと言えば、ライアン・ゴズリングの「ドライヴ」を思い浮かべる。
あれもクールでお洒落な画面だったが、こちらは音楽と一体化していることでノリがいい画面となっている。
このベイビーは事故で両親を亡くし、今は身体が不自由な養父と一緒に暮らしている。
どうやらギャングのボス、ドク(ケビン・スペーシー)に借りがあるようで、その借金を返し終わるまでということで逃がし屋をしているようだ。
そんなベイビーはダイナーで働くデボラ(リリー・ジェームズ)と出会って恋に落ちる。
よし、彼女のために、この逃がし屋稼業から足を洗うぞ。
ドクが計画をたてる悪事は、いつも強盗を働いて逃走するというもの。
その計画ごとに仲間を集めるのだが、ドクはベイビーのドライブ・テクには絶対の信頼を置いていて、逃がし屋はいつもベイビー。
ドクに集められた凶暴そうなメンバーは、童顔のベイビーを見ては突っかかってくる。
こんな奴にまかせられっかよ。
しかし、ひとたび音楽を聴きながらハンドルを握れば、ベイビーのテクは最高だぜい。
いよいよベイビーが脚をあらう前の最後の仕事。狙うのは郵便局。
メンバーの一人、ジェイミー・フォックス演じるバッツがどうみてもヤバい奴。
ベイビーにいろいろと難癖を付ける。気に入らないと仲間でも殺してしまうような奴。嫌な奴だよなあ。
一行がデボラの働いているダイナーに立ち寄ることで、ハラハラ感はいっぱいいっぱいになる。
さあ、最後の仕事は成功するのか。
そしてベイビーとデボラの運命はどうなるのか。
結論から言ってしまうと、ベイビーの優しさが裁判でわが身に好いように返ってくる。
好かったね。
お洒落で軽快な映画でした。