あきりんの映画生活

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新・動く標的 (1975年)

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1975年 アメリカ 110分
監督:スチュアート・ローゼンバーグ
出演:ポール・ニューマン、 メラニー。グリフィス

ハードボイルドもの。 ★★☆

私立探偵のハーパー(ポール・ニューマン)は、昔なじみの女性にある調査を依頼されて田舎にやってきていた。すると、そこでは石油発掘の利権をめぐる騒ぎが起こっていて、土地の所有者である依頼者の義母が殺害されてしまった。

ポール・ニューマンて、華々しい一大スターというイメージではないんだけれども、着実にいい仕事をしている役者だったなあと思う。いぶし銀の魅力だな。
この映画でも渋いぞ、いい男だ。

ストーリーは2つの物語が重なり合っていて、殺人の動機もうわべで想像されたのとは別のところにある。
クライマックスは、ニューマンが閉じこめられた水治療室からの脱出場面。
密室に水を充満させて、高い天井の換気口から逃げ出そうというわけだが、そう上手くことははこばない。
部屋のドアが水圧に耐えられるはずがないだろうと突っ込みたくもなるが、そこは緊迫感を盛り上げなくてはならないのだから、口を挟まないこと。

いよいよ最後には伏線が効いてきて、脇役だと思っていたある人物が実は重要な役どころだったりして、なかなかに楽しめまた。
ただ、舞台が田園帯なので、たとえばロバート・ミッチャムの「さらば、愛しき女よ」のような、都会の片隅の孤独、とか、夜のとばりにつつまれた倦怠、とか、そういう雰囲気とは無縁であった。

当時18際ぐらいのメラニー・グリフィスが依頼者の娘役で出ている。
彼女が後にアントニオ・バンデラスの奥さんになっていたとは知らなかった。へえぇ。