あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「ナイアガラ」 (1953年)

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1953年 アメリカ 89分
監督:ヘンリーハサウェイ
出演:マリリン・モンロー、 ジーン・ビータース、 ジョゼフ・コットン

観光地を舞台にしたサスペンスもの。 ★★

愛人と共謀してノイローゼ気味の夫(ジョゼフ・コットン)を殺そうとした美貌の妻(マリリン・モンロー)だったが、計画は失敗して、逆に愛人が夫に殺されてしまう。
立場は逆転して、今度は妻が夫に狙われるというサスペンス。

マリリン・モンローがあの悩殺モンロー・ウォークを初めて披露して、一躍脚光を浴びた映画ということになっている。
たしかにモンローは画面に出てくるだけで周りを圧倒している。
並の役者では太刀打ちできない存在感がある。
そりゃあ、あの派手な美貌と、派手なボディでは、映画の中の男性諸君も、映画を観ているわれわれも視線は釘付け。脚光を浴びるわなあ。

しかしモンローは、途中であっけなく映画から退場していく。
あれ、モンローの映画じゃなかったの?

そんなわけで、この映画の主役はどうみてもモンローではなく、たまたま隣のロッジに新婚旅行で来ていた若妻ジーン・ピーターズの方。
彼女は事件の謎を探り当て、最後まで犯人とスリリングな争いをみせる。

舞台はナイアガラの滝で、大しぶきが画面一杯に降りかかるところもあって、観光気分も満喫できる。
しかし、映画全体の出来としてはそれほどのものではない。
ぬるい、というか、良き時代、というか、まあ、そんなところ。

主役じゃないけれど、たしかにモンローを観る映画です。