2012年 アメリカ 109分
監督:バルタザール・コルマウクル
出演:マーク・ウォールバーグ、 ケイト・ベッキンセール、 ベン・フォスター
運び屋のサスペンス。 ★★☆
運び屋のクリス(マーク・ウォールバーグ)は裏社会から足を洗い、妻のケイト(ケイト・ベッキンセール)や子供と平和な家庭生活を送っていた。
しかし、義弟のアンディがこっそりと行っていた麻薬の密輸に失敗し、マフィアに命を狙われることになる。
義弟の命を助けたければ麻薬を受け取って運んでこい。
やむを得ずクリスは仲間を集め、再び裏社会の密輸計画をおこなうことにする。
それはパナマから大量の贋札を運び込むというもの。
上手くいくのかな?
偶然にもこのところウォールバーグの活躍映画を続けて観ている。
「インフィニット」、「バーニング・オーシャン」、「パトリオット・デイ」など。そういえば「アンチャーテッド」や「ゲティ家の身代金」にも出ていた。
際立つような華がある人ではないのだが、その作品は安心して観ていられるところがある。
クリスの親友のセバスチャン(ベン・フォスター)は、計画を練ってくれたり、裏仕事のあいだは残された家族の面倒をみてくれたりする好い奴。
すまんが俺の留守の間はよろしく頼むよ。おお、任せておけ。
しかし、このセバスチャン、どうも何か腹に一物ありそうなのだよ。
原題は何のひねりもない「密輸」。これは素っ気ないという感じだが、それ以上に邦題は酷い。
どこからこんなどうでもいいようなタイトルを持ってきたのだろうか。
あまたあるB級アクション映画と見分けが付かない。すぐに忘れられるためのタイトル?
訳ありげな大型輸送船の船長(J.K.シモンズ)に話しをつけ密輸計画を実行に移すクリス。
贋札を受け取ろうとしたらとんでもない粗悪品。こんな贋札、受け取れるかよ。
と、なんやかやと騒動が起きる。
(義弟がいい加減な奴というか、考えたらずというか。お前のせいで計画が台無しだぞ。元はといえば、お前のへまを尻ぬぐいしているんだからな 怒)。
ともかく、やっと贋札を仕入れて輸送船に何とか、さあ、載せて密輸するぞ。
ところがその密輸計画を密告する奴があらわれる。
くそっ、お前は何を企んでいるんだ?
騙し、騙され、騙されたとみせかけてその裏をかき・・・。
留守宅では愛妻ケイトにも危険が迫って。おのれ、お前はなんてことをしてくれたんだっ!
次から次への右往左往。ウォールバーグが頑張る、頑張る。
最後は、おお、そんな大金が転がり込んでくるのか、好かったね。
それにしても、このポスターのキャッチ・コピーは、まるで大泉洋の「騙し絵の牙」みたいだな(笑)。