
2000年 アメリカ 130分
監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジュリア・ロバーツ、 アルバート・フィニー、 アーロン・エッカート
痛快がんばり女。 ★★★☆
実話を元にした物語。
2回の離婚歴があって子供が3人。お金も資格も何もないそんな女性が、巨大企業を相手どって史上最高額の和解金を手に入れる。
すごいね、面白そうだね。ということで、3回目ぐらいの鑑賞。
3人の子どもを抱えたシングルマザーのエリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ)は生活に困っていた。
職を失っているのだが、高卒で何の資格もないため、就職活動もままならない。
どうすりゃいいのさ、状態。
そんな折りに追突事故にあい、踏んだり蹴ったり。
老弁護士のエド(アルバート・フィニー)は賠償金を請求しくれたのだが、裁判所でのエリンの暴言や傍若無人な振る舞いから敗訴してしまう。
なに、私が悪いっての? どうすりゃいいのさ。
まあ、このエリンという女性、好く言えば天真爛漫、普通に言えば世間の常識知らず。
周りの思惑などまったく眼中になくて、自分の思った通りに突き進む。
その服装も、これ見よがしに豊満なバストを強調しているし、ミニスカート。この服装が私は好きなのよ。
すれちがう男たちはニヤニヤ、女たちは顔をしかめる。そんな女性。
で、無理矢理(人の好い)エドの法律事務所で働き始めたエリンだったが、ある不動産取引の書類に違和感を感じる。
あら、この土地買収って何かしら? 何かおかしいわ。
実は有害物質を垂れ流していた大企業のおかげでその土地は汚染され、付近の住民たちは健康被害を起こしていたのだ。
大企業は適当な口実の元に周囲の土地を安く買収して有害物質垂れ流しを隠蔽しようとしていたのだ。
そこからのエリンの行動力がすごい。周囲の思惑などまったく眼中になく、自分の信念のままに動いていく。
許さないわよ。こんな善良な人たちを苦しめるなんて。私が被害に見合うだけの賠償金を出させてみせるわ。
ジュリア・ロバーツが恐れ知らずの正義感と情熱を武器に奮闘するエリンを好演。
人のいいユーモラスな弁護士役にアルバート・フィニー。彼も実に好い味を出していた。
ときどきはこんな訴訟は無理だよと弱音を吐きながらも、結構気骨を見せてくれる。
こんな上司がイイネ。
敵の大企業は当然のことながら弱小法律事務所に圧力をかけてくる。
脅しにもめげずに頑張る二人。
愉快だったのは、相手の(高慢な)弁護士たちとの面談折衝の場面。
あくまでも、そんな有害物は排出していないと言い張る相手弁護士。
そんな弁護士が水を飲もうとしたときに、エリンが、その水は紛争となっている土地の井戸の水です、どうぞお飲みになってください、と言い放つ。
相手弁護士は手にしていたコップをそのままテーブルに戻して気まずそうに席を立っていく。
結果的に、エリンとエドは、634人の住民を原告に立てて相手企業と戦い、3億3,300万ドル(約350億円)という和解金を勝ち取る。
これは当時の全米史上最高額の和解金だったとのこと。
実際にこの企業はその後倒産したとのことだった。
ジュリア・ロバーツがアカデミー主演女優賞を取っています。納得です。
実際のエリン・ブロコビッチ本人がダイナーのウェイトレス役で出ていたとか。地方のミスになったこともあるらしく、細身の美人だったようだ(私はあとでそのことを知ったので気づかなかった)。