
2023年 90分 アメリカ
監督:ユバル・アドラー
出演:ニコラス・ケイジ、 ジョエル・キナマン
バイオレンス・サスペンス。 ★★
デイビッド(ジョエル・キナマン)は妻の出産に立ち会うために病院へ急いでいた。
やっと着いた病院の駐車場の片隅には、赤毛で、着ている服まで赤色系統の男が立っていた。
見るからにやばそうな男。あんな奴とは関わりたくないぞ。見ないふり、見ないふり。
ところが、いきなりその男が後部座席に乗り込んできたのだ。えっ!
さあ、早く車を出せっ。
拳銃までつきつけられてしまったぞ。どうすればいいんだ?
ニコラス・ケイジの狂気の演技は迫力満点。
目はいっちゃっているし、気分ひとつで何を言い出すか判らない怖さがあった。
非道なことも何の躊躇もなくしでかす。
もうこんな奴にに目を付けられたら、どうしたらいいんだ、もう許して下さい、の心境になるよな。
言われるままにハイウェイを走るデビッド。
途中で見つけたパトカーに助けを求めようと、わざとスピード違反をしてみたりもする。
しかし停車を求めて近づいてきた警官を奴は平気な顔で撃ち殺してしまうのだ。
えっ、本当にどうすればいいの?
とにかく理屈が通用しない相手というのは不気味である。
どう対処していいのかが、常識人である私なんかにはまったく判らない。
ただただ、おどおどしてしまうだけだろうな。
腹が減ったな、あそこでなにか食べていこうぜ。
立ち寄ったダイナーでなにか進展があるかと微かな期待をしたディビッド。
しかしそんな甘いことはなかった。
情け容赦ない大惨事となっていくのだよ。
それにしても、このイカレタ男の狙いは何なのだ?
どうして俺の車が狙われたのだ? 男の狙いに俺は関係している?
男は嘘とも本当ともつかない身の上話をはじめる・・・。
(以下、完全ネタバレ)
ディビッドがもしかしたら、という思いは終盤にさしかかる辺りで出はじめた。
そういえば、脱臼を普通の人はそんなに簡単には治せないだろ。
やがて、ディビッド役のジョエル・キナマンの顔つきが、前半のおどおどとしたものからまったく変わってくる。
やはりお前さんもただの奥さん思いの市井の人では人ではなかったのだね。
まったく別人のような雰囲気を発揮させてくるところは、さすがの役者さんでした。