あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「60セカンズ」 (2000年)

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2000年 アメリカ 117分
監督:ドミニク・セナ
出演:ニコラス・ケイジ、 アンジェリーナ・ジョリー、 ロバート・デュバル

高級車窃盗団。 ★★★

コン・エアー」の3年後の映画で、ニコラス・ケイジが今度は伝説の車泥棒を演じている。
それも、今は足を洗っていたのに、不肖の弟のために、期日までに指定された高級車を盗まなくてはならなくなる、という内容。
それも半端な数ではない、50台!、50台の高級車!

そのために、解散したかっての車窃盗団の仲間を招集する。
その仲間には老獪なロバート・デュバルがおり、蓮っ葉な感じのアンジェリーナ・ジョリーもいる。
兄弟愛のために、仲間愛で乗り切るぞ、いぇい!

実は、これは非常に個人的な思い入れがある映画。
というのも、私がアンジェリーナ・ジョリーを初めて観た映画なのだ。
彼女の意地悪そうな大きな眼と厚い唇に、こんなに魅力的な女優がいたのかと、驚いた。
その日から私はアンジーの大ファンになった(笑)。

この映画で一番格好良かった場面は・・・。
仲間たちが集まっていよいよ最後の大仕事にかかる前、ニコラス・ケイジが「あのスロー・なんとかをかけてくれ」という。
カセット・テープのスイッチが押され、軽快な音楽が始まる。
どうやらこの音楽が仲間の士気を高めるための定番の曲だったようなのだ。
ニコラス・ケイジは眼を閉じ、顔の前に持っていった両手でリズムを取る。
そしてやおら眼を開けると、仲間に合図をして行動を開始する、さあ、行こうっ!
う~む、格好好い。プロの仕事はこうでなくちゃ。

盗む対象になるのはメルセデスなどの高級車ばかり。
車好きの人にはそんな車をみるだけでも楽しいのだろうが、そのへんには疎いもので、どのくらいすごい車なのかはよく判らなかった。
華になるのはエレノアと愛称をつけられたムスタング

クライマックスではそのエレノアの迫力満点のカー・チェイスもおこなわれる。
ワイルド・スピード」ではないが、エレノアが空を跳ぶ場面もある(笑)。

ただ1台の車を60秒で盗んでいく、といった細かいプロセスはほとんどなかった。
車の鍵を開けて、エンジンを始動させて、走り去っていく。言ってみればこれだけ。
だから、そのあたりの臨場感を味わいたい向きには不満が残ると思える。

ということで、映画自体としては、B級感もあるような単純明快映画です。
ニコラス・ケイジのファンの人、それに、もちろんアンジーのファンの人は必見ですが(笑)。