あきりんの映画生活

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「続・深夜食堂」 (2016年) こんな映画を観る人がいるかって? それが結構いるんだよ

2016年 108分 日本 
監督:松岡錠司
出演:小林薫、 オダギリ・ジョー、 余喜美子

TV番組の映画版。 ★★☆

 

「深夜食堂」は好きな番組だったが終了してもうかなり経つ。
新らしいシリーズは作られそうもないので、それならばせめてと以前に映画版「深夜食堂」を観た。
これはその続編。

 

夜の歌舞伎町の車窓風景にかぶさるようにテーマ曲の「おもひで」が流れる。
マスター役の小林薫のいつものナレーションが流れる。
「営業時間は深夜12時から翌朝の7時頃まで。客が来るかって。それが結構来るんだよ。人は深夜食堂って呼んでるよ。」
好いなあ。この雰囲気を求めて観る映画である。

 

今回は3つの話が収められている。
喪服フェチのロマンス詐欺師(佐藤浩市)があらわれる「焼き肉定食」。
年上の彼女が出来た老舗そば屋の一人息子(池松壮亮)の好物は「焼きうどん」。
幼い頃に息子を捨てた母親(渡辺美佐子)がオレオレ詐欺に遭う「豚汁定食」。

 

どれもTV番組の延長のような、何気ない雰囲気。
わざわざ映画にするほどのものかとも思ってしまったりもするのだが、この映画はそうでないとかえって観る人を裏切るのだろう。 

 

いつもの常連も顔をそろえている。
小林薫とはあの状況劇場で一緒だった不破万作もカウンターに座っているし、ゆき遅れ3人娘もかしましい。
近くの交番にはオダギリ・ジョーもいて、彼に思いを寄せるラーメン出前の女の子もたたずんでいる。

 

どの物語もとりたてて何かを言うほどの内容でもない。
場末の食堂に集う人たちのささやかな人情ドラマである。

ちょっとだけ顔を見せるヤクザ役の松重豊は”五郎さん”とはまったく違うところが面白い。
彼のお気に入りはタコさんウインナなのだよ。

 

最後のあたりに登場する多部未華子が華を添えていた。
ただし、彼女はTVドラマ版の常連客ではなく、映画版の前作で良い役どころだったのだ。

 

完全にTVドラマのファンを対象にした映画である。
そうでない人は、こんな映画を観る人がいるのか?と思ってしまうだろうな。