2019年 日本 116分
監督:田中亮
出演:長澤まさみ、 東出昌大、 江口洋介、 竹内結子
TVドラマの映画版。 ★★☆
人気のTVドラマだったらしいのだが、残念ながら一度も観ていない。
コンゲームものは好きなので、では、映画の方を観てみようか。
しかし、登場人物の人間関係などが判るかな?
タイトルのコンフィデンスマンとは信用詐欺師のこと。
上手い嘘の儲け話を持ちかけて、大金を騙し取るというのが仕事。
狙う相手は悪い大資産家で、殺しなどの暴力沙汰は起こさないというのが、こういったドラマのお約束。
ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人組がこのドラマの主人公。
それぞれのキャラも判りやすく、TVドラマ未見でも問題なく物語世界へ入っていける。
今回のターゲットは香港マフィアの女帝ラン・リウ(竹内結子)。
彼女に取り入って伝説のパープルダイヤを奪うわよ。
冒頭にチャチな詐欺をダー子に仕掛けた女の子を仲間に入れるのだが、そのチャチな詐欺というのも馬鹿馬鹿しくて面白い。
物語が進むにつれて、リウにすでに取り入っていた天才詐欺師がいたり、どうも過去に因縁があったらしい企業ヤクザの赤星(江口洋介)が絡んできたり。
コミカルな展開があり、騙しの仕掛けが次々とおこなわれるので、まったく退屈はしない。
エンタメ映画として成功している。
ダー子たちと赤星一味、そしてリウと、3者が互いに銃を突きつけ合うクライマックスは、これからどうなる?と思わせて盛りあがっていた。
そして大団円。
どれが仕掛けで、どこまでが嘘なのか、そして誰が仲間で誰が敵だったのか。
おお、おお、まさかこんなことになっていたとは!
ダー子にとっての”スター”はこの人だったのか!
そして、本当の狙いはこっちだったのか!
TVドラマとの質の違いを評価することはできないが、映画単体としても面白く観ることができた。
でも、こういうドラマって続きを作るほどに仕掛けが複雑になっていくのだろうなあ。
そうでないと視聴者がついてきてくれなくなる。
大変だなあ。