監督:グレゴリー・ジェイコブス
出演:ジョージ・C・ライリー、 ディエゴ・ルナ、 マギー・ギレンホール
コン・ゲームもの。 ★★☆
ちゃちな釣り銭詐欺をしていたロドリゴ(ディエゴ・ルナ)は、リチャード(ジョージ・C・ライリー)と名乗る本格的な(?)詐欺師にスカウトされる。
そして、コンビを組んであの手この手のちゃちな詐欺で100ドル単位の仕事をしていく(オレオレ詐欺もやっていたぞ)。
そんな彼らに、70万ドルの大がかりな仕事が舞い込んできた。
映画全体にB級のテイストがふんぷんと匂う。
で、お話のスケールもちまちましている。大向こうを唸らせるような華やかさはどこにもない。
それでも小技が繰り出されて、つい、飽きることなく観てしまう。
70万ドルの偽証券をめぐってなにやかやと画策する登場人物も、ぱっとしない連中ばかり。
詐欺師2人組に、仲の悪いリチャードの妹(マギー・ギレンホール)、体力のなさそうな偽証券作り師、色ぼけの大金持ち、小金にありつこうとする警官や鑑定士、などなど。
彼らがあまりに等身大なものだから(どこか情けない連中ばかりなので)、かえってお話に真実味がでてきていた。
リチャードが計画遂行のために小悪党を利用すると、彼らが少しずつ分け前を要求してきて、リチャードの取り分がどんどん減っていってしまう。
情けなくて笑える(でも、コメディの要素はないんですよ)。
ジョージ・C・ライリーは「ダレン・ジャン」で真面目なバンパイアを演じていた。どちらかというと名脇役といった印象の人。
意外に好かったのがロドリゴ役のディエゴ・ルナ。顔立ちも整っているし、これからもどんどん出てきて欲しいな。
こういった映画は、どの時点で、誰が、誰を、どう騙していたか、が面白さの決め手になる。
さて、最後に笑ったのは、誰だ?
で、この作品、見事に合格点はクリアしていた。
ニコラス・ケイジもので、たしか同じようなオチの作品があったはずだが、ま、許してしまいましょう。
観ている間の時間つぶしには、十分になる作品です。