あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「洋菓子店コアンドル」 (2010年)

イメージ 1

2010年 日本 115分
監督:深川栄洋
出演;蒼井優、 江口洋介、 戸田恵子

ほのぼの系ドラマ。 ★★☆

東京の評判の洋菓子店コアンドル。そこへ鹿児島から元・彼を追って上京してきたなつめ(蒼井優)があらわれる。
で、この鹿児島でケーキを作っていたという田舎娘がコアンドルで修行をはじめ、今はケーキ作りを止めてしまった伝説のパティシエ(江口洋介)と出会い・・・という筋立てになっていく。

私はビールも好きだがケーキにも目がない。
それも絶対に生クリームを使ってあるやつ。定番の苺のショートケーキとかロールケーキとか(嬉)。
だからチーズケーキとかムース系はもうひとつ。

と、そんなことはどうでもよくて・・・。
この映画の特徴、それは・・・ヒロインのなつめが愛すべき人間像ではないところ!
あまり可愛くない。
可愛くないどころか、どちらかといえば傍らにいたら苛々する奴、嫌な奴、である。

コアンドルには真理子さんという先輩がいるのだが、無愛想で意地が悪いという役柄。
少女漫画で言うところの憎まれ役。
しかし、ヒロインなつめと比べると言っていることが正しいのはこの真理子さんの方なのである。

なつめは、だいたいが、自分がたいしたことないのに自信だけは人一倍ある。
正論を吐いている真理子さんに面と向かって悪口を言う。
自分勝手な思い込みで周りを振り回す。・・・

演じているのが蒼井優なので表面の可愛らしさにごまかされるが、その人間像は可愛くないっ!
そりゃ、彼にはフラれるよなあ。
憎まれ役担当の真理子さんの方が、冷静に観たらマシ。
ま、映画だから、なつめの強引さが功を奏して話がうまくすすむのだが(苦笑)。

蒼井優のしゃべる鹿児島弁があまり板に付いていなくて、ご愛敬。
それに、なんと江口洋介まで、一言二言だけだが、鹿児島弁をしゃべる。
方言はいいなあ。

映画はなつめが新しい旅立ちをするところで終わるのだが、あれ?それ以外の登場人物たちはどうなったの?
怪我をしたシェフは2ヶ月後に店を再開できたの? 
他店に引き抜かれようとした憎たらしい真理子さんはどうなったの? 
途中から全く姿を消してしまったジュリアンはどうしているの?

そういうことで、映画としては完成度はそれほど高いものではありません。
しかし、美味しそうなケーキは出てくるし、嫌みなヒロインが(演じている蒼井優は可愛いのですよ)大活躍するし、ま、そのあたりを軽~く楽しみましょう。