1992年 日本 108分
監督:深作欣二
出演:萩原健一、 木村一八、 荻野目慶子
アクション・バイオレンスもの。 ★★★
90年代の雰囲気がしっかりと伝わってくる和製アクション映画。
当時のこの手の映画としては、上位に入る作品。
舞台は北海道。
3人の強盗のプロ(萩原健一、千葉真一、石橋蓮司)が、現地の若者(木村一八)の持ってきた情報を元に2億円を強奪しようとする。分け前は1人5千万円・・・のはず。
計画は上手くいったのだが、袋に入っていたのは全部で5千万円だけだった。これじゃあ分け前が少ねえぞ。
ということで、ここからお金の奪い合いがはじまる。
石橋蓮司も木村一八も、仲間を裏切ってでもとにかくお金が欲しい。
短絡思考でぶっちぎろうとする。しかし、そうは問屋が卸してくれない。
拳銃を乱射するわ、ダイナマイトを爆発させるわ、皆がてんでにやってくれる。
千葉真一の情婦だった荻野目慶子がぶっ飛んでいる。
理屈抜きのその時々の感情だけで大胆な行動に出る。こんなイカレタ女、かなわんなあ(褒めています 笑)。
たしか彼女は、この頃は深作監督との仲が噂されていたはず。
60歳の深作監督が千葉真一演じた柴と重なって思えてしまったと言ったら、監督に失礼か(汗)。
エンドロールで萩原健一の「ラストダンスは私に」が流れる。コンサート・バージョンで私の好きな1曲。
どこか常軌を逸したような歌いぶりが好いんだよなあ。