2017年 日本 119分
監督:鈴木雅之
出演:綾瀬はるか、 堤真一、 浜田
本能寺へタイムスリップ! ★★☆
タイムスリップものは好きである。
邦画のトンデモ・スリップものとしては、愛すべき「バブルへGo!!」があった(笑)。
そして大真面目に戦国時代へタイムスリップしたものとしては、いかにも角川映画らしかった「戦国自衛隊」がいちばん有名だろうか。
最近の本能寺の変に絡めたものとしては「信長協奏曲」というのもあった。
さて本作のヒロインは、ひょんなことから本能寺跡に建つ、その名も本能寺ホテルに泊まることになった綾瀬はるか。
古いエレベータに乗り込んで、扉が開くと、そこは天正6年6月の本能寺だった。
そう、あの本能寺の変の前の日。
日本統一を目前にして、家臣に畏れられている織田信長に堤真一。
大真面目に威張っているのだが、堤真一らしく、素直な人間性を垣間見せるところがいい。
その人間性を引き出してしまうのが、どこか天然の綾瀬はるか。こういう役柄にはよく合っていた。
そういえば「プリンセス・トヨトミ」でもこの二人は共演していた。監督まで一緒だ。
ヒロインは、現代と戦国時代を古いホテルのエレベーターに乗っては行き来する。
その法則性やメカニズムはなんの説明もなし。
ま、硬いことは言いっこなし、ということで。
ヒロインは今目の前にいる信長や森蘭丸(濱田岳)が明日には死ぬ運命であることを知っている。
この人たちを助けてやりたい。でも、明日のことを教えたら歴史が変わってしまう。
どうしたらいい?
こういうタイムスリップものではお馴染みのジレンマに、本作のヒロインも悩む。
本能寺の変は起きてしまうのか? 信長はどうなるのか?
他愛もない物語だったが、綾瀬はるかが可愛らしかったので、最後まで楽しく観た。