あきりんの映画生活

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「奥様は取り扱い注意」 (2021年)

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2021年 日本 119分
監督:佐藤東弥
出演:綾瀬はるか、 西島秀俊、 岡田武史、 檀れい

TVドラマの劇場版。 ★★

 

TVドラマの映画化ということだったが、ドラマの方はまったく未見だった。
特殊工作員と公安エリートが偽夫婦を演じるという設定は知っていた。
なので、すぐに連想したのはアンジーとブラピの「Mr.&Mrs.スミス」。
あんな感じかな?

 

冒頭にいきなり激しいアクション場面がある。おお、綾瀬はるかもやるじゃないか!
しかし彼女は頭部に銃創を負い、意識不明に。
と思ったら、うたた寝から目覚めた彼女は平凡な日常生活を送る主婦だった。なんだ、夢だったのか。

 

TVドラマを観ていた人には説明不要なのだろうが、私のようにいきなり本編を観た者は少し途惑う。
綾瀬はるかが記憶喪失になっていて、今は夫を演じている西島秀俊の妻だと思い込まされている、というのは判る。
しかし、どうも綾瀬は西島が所属している公安の仲間ではないようだ。
彼女が公安に協力しないようなら始末しろ、って、いったい綾瀬は何者なんだ?

 

ま、それはとりあえず置いておいて・・・。
二人が暮らしている海辺の街では、メタンハイドレードの発掘調査が進められようとしていて、大きな利権が動いている。
それから生じる大金がロシアに流れているようだ。公安としてはそれを調べるぞ。
なにか無理矢理感が否めない設定だが、ま、それもよしとしよう。

 

こうしたドラマでは、めちゃくちゃ強い戦闘能力を持った美女が、自分でもそうとは知らずに普通の生活を送っている、で、何かの拍子にその戦闘能力が覚醒する、というところが見所である。
しかし、綾瀬の平凡な奥さんとしての生活描写が長い、長い、・・・長い。
いささか茫洋とした雰囲気を持った綾瀬なので、その平凡な日常生活に違和感はないのだが、それにしても前半は長かったぞ。

 

後半でやっと綾瀬の記憶が戻り、それとともに戦闘能力も全開となる。
それにしても、記憶はいつ戻ったのだ?
ロシア語かなにかの敵からの電話によって回復したようにも描かれていた。
しかし、その前にアメコミ・ヒロインのようなコスチュームで悪い奴らを叩きのめす場面があった。
あれ、電話以前に綾瀬の記憶は戻っていたということ? 不思議だな。

 

クライマックスのアクション場面は魅せてくれる。
これにつなげるための映画だったのだから、ここは華となる場面。
そして最後に西島は綾瀬を撃ち殺さなければならなくなる。さあ、どうする?

 

ちゃんと伏線があって、”奇蹟”の射撃部位によって物語は終わっていく。
でもなあ、いくら撃ち込む場所が正しくても、その射入角度が少しでもずれれば弾は心臓や大血管に当たるのではないかい?
ま、そんなことは言いっここなし・・・か。

 

想像していたほどには設定を生かし切れていなかった。
表の顔であるはずの偽の平凡な夫婦としての生活と、裏の顔である工作員/公安としての活躍、このバランスが上手くいっていなかった。

 

贔屓である綾瀬はるかのアクションを観ることができたのは好かったのだが・・・。
TVドラマを観ていた人なら、プラス・アルファのもっと判る部分があって、もっと楽しめたのだろうか?