あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「ハングリー・ラビット」 (2011年)

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2011年 アメリカ 106分
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:ニコラス・ケイジ、 ガイ・ピアース

歪んだ必殺仕置き人集団。 ★★

まじめな高校教師の(ニコラス・ケイジ)。世間常識から外れるようなこととは無縁の男。
しかし、ある日妻のローラ(ジャニュアリー・ジョーンズ)連続レイプ犯に襲われ大怪我をおってしまう。
ああ、この怒りをどこへ向けたらいいんだ・・・。

そんなウィルに、サイモン(ガイ・ピアース)という男が接触してくる。
お前の代わりにレイプ犯を殺してやるよ。
なに、代金なんか要らないよ。そのかわり、後で簡単な頼みごとを引き受けてくれ。

とくれば、これは”天に代わって悪を討つ”必殺仕置き人ものである。
有名なところではチャールズ・ブロンソン扮するポール・カージー・シリーズがあった。
今回の独特な点は、仕置き人が一人ではなく組織として動いているところ。
そして仕置きを果たした見返りに、別の仕置きに手を貸せ、と要求してくるところ。

妻を襲った犯人はサイモンらによって殺される。
そしてサイモンはウィルに事故に見せかけた殺人をするように強制してくる。
あいつは幼児ポルノで金を稼いでいる悪人なんだぜ。あんな奴は殺さなければいけないんだよ。
えっ、あいつが悪人だったとしても、本当に私がそんなことをしなければいけないのか? どうしたらいいんだ?

(以下、ネタバレ気味)

普通は、仕置き人には仕置き人なりの正義がある。
それこそ警察が罰することができないでいる悪人を、絶対的な正義の下に罰するのである。
しかし、サイモンは違ったのである。
ウィルは、実はサイモンの悪巧みに利用されかけたのである。

後半は、無実の罪を着せられたウィルが警察に追われ、サイモンにも追われ。
考えてみればウィルはまじめな高校教師だったはず。
それなのに、いつのまにかセガール親父かリーアム・パパかというぐらいに強くなっている。
そんなの、ありかよ(苦笑)。

最後は、ああ、やっちゃったよ(誰が?)
この映画は終わっていくけれど、秘密組織の暗躍や、ウィル夫婦の物語は、これからどうなっていくのだろ?