2002年 アメリカ 119分
監督:チャールズ・ストーン三世
出演:ニック・キャノン
学生スポーツもの。 ★☆
ハーレム育ちのデヴォンはドラム・テクニックを認められて、大学の名門マーチング・バンド部にスカウトされる。特訓をかさね、デヴォンはバンドの花形であるドラムラインのメンバーに選ばれるのだが、彼の自信過剰な性格が災いしてチーム内での対立も起こる。
ストーリーは全く平板で、ただの学園ドラマ以上の何ものでもない。
スポーツ競技のハーフタイムに演奏とパフォーマンスをするのだが、あの合間の7分間だけのことにあれほど情熱を燃やせるなんて、それにもびっくりする。
みものはドラム・バトルで、さすがにこれは見応えがあった。逆に言えば、それしか観るべきものはない。
音楽根性ものでは「フェーム」が有名だが、あれに比べると登場人物像が全く描けていなくて浅い。
主役は最後まで自己中心的で、感情移入できなかった。結局、ライバルだった上級生が歩み寄ってくれたので上手くいっただけではないか。人格的な進歩が全くないぞ。
ドラムが好きな人、マーティング・バンドみたいなものをやっている人なら、面白いのかな?